【読書メモ】アクセンチュア 消費財・サービスグループ著・上原優編著『外資系コンサルのリサーチ技法(第2版) 』36
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読書メモ
第2章 10のリサーチ技法②『情報をつくる編』
フィールド調査
「場」を観察するリサーチ技法
データや文献に基づいた研究との対比
→直接的に観察を行うことを指すデータを下にした分析結果の理論を補強、肉付けできる
主な活用シーン
データ上には現れない「物理的なロケーションと動き」や「時間」を把握するのに最も有効な手段
ルール:検証したいポイントを明確化する
フィールド調査の実施ステップ
観察項目を決める
記録方法を定める(パターン化と定量化)
観察記録を残す
ステップ①:観察項目を定める~ルール:現場しかとれない情報を見極める
フィールド調査の最初のステップは「現場でしか取れない情報とは何か?」を定めること
ステップ②:記録方法を定める~テクニック:パターン化と定量化にこだわる
次に「結果を記録する方法」を決める
→決め手は「パターン化」と「定量化」パターン化・類型化をし、可能な限り定量化して記録を残す
記録するためのフォーマットも必要
→簡易・効率的に記録できるフォーマットを工夫する(選択肢をチェックする形式にするなど)
ステップ③:観察記録を残す~:こまめに画像での記録を
実際に観察して判明した情報についてフォーマットに即して記録をとる
→重要なシーンを写真で残すことが重要(動かぬ証拠として説得力がある)
テクニック:「雰囲気」も見るべき重要な項目。自分の「肌感」を大切に
その現場の「雰囲気」を感じ取ることも重要
あくまでも「自分が当事者だった場合どうか」といった視点で、自分の持っている「肌感覚」を大切にすることが重要
感想
データや文献調査と比べてどちらがいいというのではなく、データや文献から考えた仮説の検証や肉付けに、フィールド調査を使うと効果的なようです。
パターン化・類型化と定量化のように、得られて情報を他の人と共有しやすい形で残しておくことも大切ですが、現場での肌感覚というのも大切であると思います。特に、「違和感」は大切にしておいたほうがいいと思います。
ある学会発表を聞いていて、なんとなくごまかされた感じがしたのですが、あとでその分野の専門家に聞いてみたら、その発表は噴飯もののであったことがわかったという経験があります。
この、「なんとなく変」「なんとなく嫌だ」という感覚は、経験上、けっこうあたっていることが多いので、ひっかかるものがあったら、誰か捕まえてそれとなく聞いてみるといいのではないかと思います。
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