【読書メモ】細谷功『「具体⇔抽象」トレーニング』32
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第5章 「具体↔抽象ピラミッド」で世界を眺める
川上と川下の価値観の違いを理解する
それぞれの価値観や重要視するものの違い(図37)
全体(統合)↔部分(分化)
個人(全体を一人で考える)↔集団(専門分化が進み、集団で分業)
個性↔平均(没個性、平均的なほうが集団を扱いやすい)
仕事における川上と川下
報告書、提案書など
→抽象度が高いところから徐々に具体的にしていく(図38)キーメッセージ→構成・目次→文章→誤字・脱字チェック
抽象を意識して書くメリット
全体の方向性の統一感ができる
朱を入れるのは、ある程度具体化が進んだレベル(文章や誤字・脱字チェック)
抽象度が高い作業は、全体をやり直すのが簡単な方法(ホワイトボードを見ながら議論を進める、など)のほうが有効
感想
「抽象」と「具体」を、仕事でのポジションに当てはめると「ゼネラリスト・マネージャー」と「スペシャリスト」に相当すると思います。「どちらが偉い」という話ではなく、抽象的に全体を見ているか、具体的に実行・執行しているかの立場の違いだと考えるとよいと思いました。
日本の組織の批判のなかに、「全体最適ではなく部分最適が起こりやすい」と言われるものがありますが、「部分最適」に陥りやすいのも、具体でだけ判断していることや、そもそも、抽象化で自分がどの属性を切り取ったのかを自覚していないことが、原因といえそうです。
抽象というのは誰もが見えるわけではないので、どうしても、わかりやすい、より具体的なレベルで思考する方向に流れてしまうのだと思います。
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