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【読書メモ】吉田満梨, 中村龍太 『エフェクチュエーション』18

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読書メモ

第3章 許容可能な損失の原則

  • 「行動しないことの機会損失」も考慮する

    • 機会費用

      • ある行動の選択によって、他の行動の選択ができなくなったことによる架空の費用

      • 行動しないことの機会費用(機会損失)も含まれる

      • そのタイミングで行動しないことで失われてしまうもの(機会損失)が大きいのであれば、リスクをとって思い切って行動することのほうが、合理的な意思決定といえる

    • トヨタの創業者はなぜ不可能といわれた自動車産業に参入したのか

      • 繊維機械の世界トップシェアメーカーを訪問した際、同社や繊維産業の衰退ぶりを目にしたから

      • チャレンジしないことによる損失のほうが大きいと考えた

感想

チャレンジしないことで失われるものがどれくらいであるかを正確に算出するのは難しく、産業の潮目を見る目利きにならないといけないと思います。

自分の産業、業界が衰退のトレンドになっているかどうかは、データを見て俯瞰的に全体の様子を捉えることも可能でしょうが、やはり、現場に行き、関わる人たちの話を聞き、現場の様子やその人たちの表情を見ることが、もっとも確かな証拠を得られるのではないかと思います。

『平家物語』ではないですが、どんなものにも「栄枯盛衰」があると思います。今盛んな産業はやがて衰退する産業なのかもしれないと考えたほうがよいのかもしれません。(経営学的にいうと「PLC」なのでしょうが)

その産業のピークが迎えたとき、その産業から離れる心づもりをしておいたほうがよいのかもしれません。産業そのものの栄枯盛衰は、個人の力ではどうにもならない力が働いているからです。

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Tomoko Nakasaki(中崎 倫子)
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