【読書メモ】細谷功『「具体⇔抽象」トレーニング』53
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第7章 具体と抽象の使用上の注意
抽象から具体はマジックミラー
抽象の世界は見える人にしか見えない世界なので、抽象の世界のことを教えても、コミュニケーションギャップは解消されない
例:環境問題
「気づきたい人」には届いても「そもそも気づきたくない人」には届かない
「勝手に一人で言っているから賛同したい人は賛同してください」くらいでちょうどいいのではないか
その意味から言えば『「具体⇔抽象」トレーニング』は、「壮大な独り言」とも言える
感想
哲学は抽象の世界の最たるものなので、ある意味「壮大な独り言」といえなくもありません。哲学者たちにどんなものが見え、どんなことを考えたのかは、残された言葉から考えるほかないのですが、その世界がどんなものであったか、伺い知ることは難しいです。
美術の抽象画もそのような感じで、その絵を描いた作家にはわかるのでしょうが、他の人はそう簡単には理解できません。
哲学も美術も哲学者や画家がそう見えたものをそのとおりに表現しているだけで、高尚でもなんでもないのかもしれません。ただ何となく、難解そうな雰囲気がするから、そんなふうに感じてしまうのかもしれません。
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