ラジオ制作のお仕事とは?
今回は、ラジオ制作のお仕事についてご紹介します。
私の会社の場合は、それぞれ担当番組が決まっており、曜日によっての固定シフトになります。
半年(改編)おきぐらいにシフトが見直され、担当番組が変わらなければそのままのシフト、番組が変われば合わせてシフトも変わるという感じでした。
〇一日の仕事の流れ
担当する番組によって出社時間はバラバラです。
早朝や午前中の番組の場合は、打ち合わせに間に合うために出社時間が決まっていますが、夜の番組の場合は、準備が間に合う時間に来ればいいという感じでした。
私の会社では入社して1年ほどは、仕事や現場の雰囲気に慣れるため帯番組を担当することが多かったです。
仕事に慣れてくると、月曜日は10時、火曜日は17時、水曜日は7時に出社…
といったように番組の時間に合わせて不規則に働いてました。
〇ラジオ制作の仕事内容
仕事内容は、AD、ディレクター、プロデューサーによってすることは変化していきます。どのポジションでもすることは多岐にわたります。
◎ADの主な仕事
基本的にはディレクターの補助だったり、雑用がメインです。
とにかくAD時代に色々と気が使えるようになることが重要となります。
原稿の執筆や音声編集は今後のステップアップのため、上司からお願いされたものを少しずつこなしていく感じでした。
◎ディレクターの主な仕事
ディレクターになってすぐの頃は、ADの番組とディレクターの番組があるため両方の仕事をこなしていきます。
番組によっては、人がいないのでAD兼ディレクターの場合もあります。
生放送番組のディレクションをしながら、曲がかかっている間にメールを確認して、出演者さんに読んでほしいメールを渡す…といったこともあります。
◎プロデューサーの主な仕事
プロデューサーになると外部の人とのやりとりやお金のやりとりが一気に増えます。
プロデューサーの場合も、プロデューサー兼ディレクター兼ADの場合もあります。
個人的には外枠よりも、ある程度決まった枠の中で具体的な内容を決めて作っていく方が好きだったので、プロデューサー業務よりはディレクター業務の方が好きでした。
ちなみにプロデューサーは、正社員でないとなれない場合が多いのでラジオ局の社員を目指す必要があります。
ディレクターはフリーランスの人でも、正社員の人でも経験を積んでいけばチャンスはあります。
〇ラジオ制作のお休み
私の会社の場合は、基本は週休2日お休みをもらえてました。
担当番組によって休みの曜日は違いますが、私は帯番組を担当している期間が長かったのでずっと土日お休みでした。
ただしイベントがある場合は、土日でも出勤していました。
その場合は休日出勤扱いになるのですが、振替休日はありませんでした。
(厳密にはあるんですが、平日は番組の放送があるので取ることができず…結局お金でもらっていました。)
あと祝日やGW、年末も31日までラジオ番組は変わらず放送することが多いので、ほとんどなかったです。
お正月は特番の担当になれば出勤ですが、年末にお正月分の番組を録音しておいてお休みする場合もありました。
ただ、お正月お休みするとなると普段3時間の生放送番組をしている場合、そのあとに3時間の録音をして編集する…という感じになるのでクリスマスから年末にかけてはとにかく忙しい…
毎日の業務をこなしつつ、夜中まで編集していました…。
お盆に関しては、高校野球の実況中継を放送しているので日中の番組はほぼお休み。
その期間だけは、ラジオ制作部員が交代で1週間ずつ休みを取っていました。
1週間休みと夏のボーナスを使って弾丸で海外旅行に行くのが毎年の楽しみでした。
〇ラジオ制作のやりがい
個人的には、自分の考えたものが形になって番組で放送され、世の中に発信されていく部分でしょうか。
「最近世の中でこういうのが流行っているらしい」「この本がおもしろいので著者に話を聞きたい」
最初は企画から出して、通ったら取材交渉やリサーチをして、その内容を原稿におこして演出を考えて放送する…
過程としては大変ですが、放送までたどり着いてリスナーさんから反応があった時は、とても嬉しかったです。
また編集作業になると、「こことここを繋いだらもっと面白くなるんじゃないか」「ここにこんなSEを入れたらかっこよくなるんじゃないか」とこだわればどこまでもこだわれたので楽しかったです。
こだわったのに思ったより反応がなかった…なんてこともありましたが、反対に良い反応があった時はこだわった分とても楽しくやりがいを感じる瞬間でした。
あとは、芸能人の方とお仕事ができることです。
時々、好きな芸能人がゲストで番組に遊びにくることもあり、その時はいつも以上にうきうきしながら仕事をしていました。
パーソナリティの方とも仲良くなってくると一緒にご飯を食べに行くこともありました。
〇ラジオ制作の大変なところ
大変なところは、とにかく毎日忙しいことです。
「毎日が文化祭の前日のよう」と言っていた人がいましたがまさにそんな感じでした。
「今日の放送は無事に終わったけど、明日の放送の用意はまだ何もしていない。生放送までは残り20時間だから遅らせられない…」なんて当たり前なくらい毎日バタバタとしていました。
とにかく体力勝負の日々でした。
あとは毎週ネタ会議があって、翌週にどんな内容で放送をするのかを決めるのですが、そのためのネタ探しが大変でした。
月一回くらいならすぐ見つかりますが、毎週新しい情報をとなるとなかなか見つかりません。
仕事終わりにスーパーに買い物に行けば新作商品を見て企画を考えたり、休みの日に友達と遊びに行けば、話を聞きながら頭のどこかで話題になってるものを探していたりしてました。
〇ラジオ制作で働く方法
働く方法は、大きく3つあります。
私は、大学から正社員として入社しました。
ほかの企業と一緒で学校の求人や「マイナビ」から見つけました。
ただし、あまり求人が多くないため、ラジオだけで絞ってしまうのはかなりリスクが高いのでおすすめしません。
確実に働きたいのであれば、専門学校に通うのが一番だと思います。
ただし、フリーランスなのでかなり不安定な生活になります。
「飲食のアルバイトと兼任している」、「改編で担当番組が一気に減って給料が半分になってしまった」という話も実際に聞いているのでかなりの覚悟が必要だと思います。
もしラジオ制作をどうしてもやりたいのであれば、ひとまずラジオ業界に他の職種で入るのも一つの手だと思います。
もともとラジオ技術や構成作家としてラジオ業界に入ったけど、途中からラジオの制作がしたくなって今は「ラジオ制作」を担当している人もいます。(「ラジオ制作」から「ラジオ技術」になるパターンもいました。)
制作に入るのが無理だった場合でも、ひとまずラジオ業界に就職できれば、制作部員になる道は開けると思います。
また、テレビのADとして働いていて、中途採用でラジオ制作に入社した人もいました。
映像があるかないかや規模の違いはあるものの、仕事内容は似ているため採用される可能性があります。
〇ラジオ制作を通して学んだこと、得たもの
個人的にラジオ制作を通して学んだものはたくさんありました。
思いつくだけにはなりますが以上です。
そのほかにも基本的な社会人スキルなどたくさん学ばせてもらいました。
まとめ
今回は、ラジオ制作の仕事内容についてご紹介しました。
仕事が多岐にわたるからこそ大変な部分を多かったですが、学ぶことも多かったです。
放送に携わっていれば楽しいこともたくさんあります。
ラジオは採用人数は決して多くないためなかなかすぐになるのは難しいですが、一度入れば長く続けられるお仕事だと思います。
今回は、実際の経験をもとに書かせていただきました。
ラジオの仕事に興味がある方は、ぜひ参考にしていただければ嬉しいです。
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