奇跡のシャッターチャンス到来!・・・でも私は写真家ではありません ~ 幻の光景を求めて4
15年前、夕方の街の広場で霧の中から人影が出て来るところを偶然に撮った写真が数枚あります。我ながら「奇跡のシャッターチャンス」と言いたくなるような、劇的な雰囲気が写っていました。
でも、その写真画像をそのまま作品とするのでは、私の求めるイメージを創り出す作品にはなりません。私は写真作品ではなく、フォトモンタージュによる表現:画像合成によるイメージの変容を企む作品を創りたいからです。
以下の通り、その広場の画像に加え、雨に濡れた地面、都市の遠景、ドライアイスの靄を構成素材として使いました:
そして次が、2008年に制作した実際のフォトモンタージュ作品:
ちょっと作品解説:
背後に都市の遠景、手前に雨に濡れた地面、つなぎ部分にドライアイスの靄を加工して入れ、オリジナル画像の「ドラマ性」をさらに人工的に演出しようと試みた作品です。