エイジングを支えるペット
今回もご高覧いただきありがとうございます。
Kaigo戦略クリエイターの
小川利久=Rikyuです。
毎朝、隅田川の遊歩道をウォーキングしています。
たくさんの高齢者の方と出会います。
その中に、ペットと一緒に散歩している人がいます。
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加齢をエイジング(Aging)
介護をKaigoと表記して
エイジングとKaigoの戦略づくり情報を
noteにてお届けしています。
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最近起きた航空機事故に対する芸能人の発言で、にわかにペット問題が話題になっています。
「航空機ペット同席問題」芸能人も巻き込んだ大論争に発展→議論が深まるために必要なこと
犬と話す人たち
朝のウォーキング中、ペット同伴者の様子が気にかかるようになりました。
動物が苦手な人、動物が大好きな人
どちらにも言い分があります。
私もどちらかと言うと苦手な方ですが
まだ子供だった頃
自分で犬や猫を飼っていた時は、苦手意識など全く考えず一緒に暮らしていました。
人と同じ家族のようにとまでは思っていなかったとしても特別な存在だったと思います。
散歩中のペット(犬)同伴者の様子を観察していて気付いたことがあります。
ほとんどの人が犬と会話をしています。
議論をするというレベルにはなりませんが、しっかりと話しかけています。
犬も言葉ではなく、なんらかのリアクションをしています。
これが人間同士、家族だった場合
会話が議論になったりします。
「意見が異なる」
「しっかり聞いてくれない」
という感情を引き起こしかねません。
しかし、ペットの場合
おそらく、反論の姿勢を見せることも少なく
飼い主を信頼し続けます。
ペットが社会的孤立や孤独を解消してくれているとしたら
長生きの時代にとって重要な役割を果たしていることになります。
この視点でみると
私はペット容認派です。
高齢期のペット居住には、以下のようなメリットがあります。
1.心身の健康維持
ペットと触れ合うことで、幸せホルモンの分泌が促され、ストレスの解消やリラックス効果が期待できます。また、散歩や遊びなどのスキンシップによって、運動不足の解消や筋力アップにもつながります。さらに、ペットの世話や散歩などの責任感は、生きがいややりがいを感じさせ、精神的な健康維持にも役立ちます。
2.社会とのつながり
散歩やペットイベントなどを通じて、他のペット飼い主や近所の人々との交流が生まれやすくなります。また、ペットを介したコミュニケーションは、孤独感や孤立感を軽減し、社会とのつながりを維持することにもつながります。
3.介護リスクの軽減
ペットとの触れ合いによって、認知症やうつ病などのリスクが軽減されるという研究結果もあります。また、ペットの世話は、体力や気力の維持にも役立ち、介護が必要になった際の負担軽減にもつながります。
ただし、ペット飼育には、費用や時間、体力などの負担も伴います。高齢期にペットを飼う際には、これらの負担を十分に考慮した上で、自分に合ったペットを選ぶことが大切です
しかし、地域社会は共同居住の場です。
ペットの存在が他者の生活を侵害したり迷惑をかけることがないようにしなければならないのは確かです。
高齢期のペット居住には、以下のような注意点があります。
1.体力や気力の衰え
高齢になると、体力や気力が衰え、ペットの世話が負担になることがあります。散歩やトイレの世話、食事の準備や排泄物の処理など、ペットの世話には体力と気力が必要です。また、ペットの病気やケガに備えて、介護や病院への送迎などの準備も必要です。
2.費用の増加
ペット飼育には、食費や医療費、グッズ代など、さまざまな費用がかかります。高齢になると、収入が減少するケースも多く、ペット飼育にかかる費用を捻出することが難しくなることがあります。また、ペットの病気やケガの際には、高額な治療費が必要になることもあります。
3.住まいや環境の制限
ペットを飼うためには、住まいや環境にも制限があります。ペット可の賃貸物件やマンションに住んでいる場合は、賃貸契約にペットの飼育に関する制約がないか確認が必要です。また、ペットの鳴き声や排泄物などによる近隣への迷惑も考慮する必要があります。
4.ペットの老化や死別
ペットは人間よりも寿命が短いため、老化や死別を経験することになります。ペットの老化や死別は、飼い主にとっても大きな悲しみや喪失感となります。ペットの老化や死別に備えて、心の準備をしておくことが大切です。
このような判断もあってか、URL団地などはペット居住ははなから禁止事項です。
これだけ高齢者が増え、孤独が社会的課題となっている時代
ペットは迷惑?
共同住宅には居住ルールが必要です。
禁止事項ではなく、ルール作りが必要なのです。
市民が集い、憩うはずの公園でさえ犬の侵入を制限しています。
何らかのルールが必要であり、人のモラルが重要なことは当然です。
デメリットを解消する対策を講じない公的立場の対応を少し残念に思います。
特別養護老人ホームでペットで暮らした入居者
かつて、私が施設長を務めていた特別養護老人ホームで暮らす女性が
2匹の犬と個室で同居していました。
犬の名前は「きなこ」と「あんこ」
私もしっかりと覚えています。
その方は車椅子利用の方でしたが、認知症の周辺症状はありません。
しっかり自分の意志で生活ができていました。
特養職員たちも何ら不満や疑問も持たず
一緒に暮らす他の入居者からクレームもまったくなかったのです。
全くの自然体で個人の生活も、特養ホームの共同居住が営まれていました。
私の経験から
受け入れる気持ちさえあれば、何とかなる。
無責任な発言だと思う方もいると思います。
さて、どうするか?
ペットについては
もうすでにたくさんの議論がなされてきたと思いますが
前掲の「航空機ペット同席問題」でまだまだ議論が不十分であることが露呈したと思います。
様々な立場、意見があって然るべきです。
高齢者の社会的孤立解消という視点から
バッサリ「No」と切り裂けることは避けて欲しいと思います。
長生きの時代をより良く生ききる
ウエル・エイジングの思想です。
以下のPodcast YouTubeでもエイジングとペットの様子をお伝えしています。
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