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2020年度オンラインゼミ合宿@陸前高田

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『父母会報』にゼミ活動について取材していただきました

玉川大学父母会に、文学部そしてリベラルアーツ学部での太田ゼミの活動、10年の軌跡について取材していただきました。 「研究室訪問インタビュー」(令和2年度)として、このような記事にまとめていただきました。

表紙

玉川大学リベラルアーツ学部 太田ゼミ10,11期生 オンライン合宿 2020,9,30~2020,10,27

このnoteに込めた思い

私たち太田ゼミでは、2011年の東日本大震災を機に、2012年より毎年ゼミ合宿で陸前高田市を訪れ、人々との交流を深め、復興支援につながる活動をしてきましたが、新型コロナウィルスが流行っている中、今回現地へ足を運ぶことができませんでした。そこで、外出自粛中に何かできることがあるのではないかと太田ゼミ全員で考えました。考えた末、私たちでオンライン合宿を計画し、Zoomを通して現地の人達と行っている活動や現状報告などの情報をお互いに交換し合い、良好な関係を繋ぐことでした。  今年は

ゼミ紹介~玉川大学リベラルアーツ学部太田ゼミ~

 私たちのゼミは、国際問題と私たちにとって身近な日常生活とのつながりを分析し、課題解決まで考えるゼミです。これまでの授業では、オーバーツーリズム問題や捕鯨問題、フェアトレードなど多岐にわたるテーマをディスカッションしてきました。  それと同時に、ゼミ合宿として岩手県陸前高田市でのボランティアや交流を通して学びを深めることも行ってきました。 〈日本国内の問題を考え解決していく過程は、国際問題を考えるうえでつながるモノがある〉という太田先生の考えのもと、2011年3月11日の東

つながり続ける、オンラインでも。

震災直後の2011年に玉川大学に着任し、今年で10年目になりました。毎年色んなチャレンジがありますが、今年は特に前例のないチャレンジになりました。 6月、感染が拡大していた東京から感染者0の岩手県を訪問するわけにはいかず、例年9月に行っていたゼミ合宿も今年は諦めざるを得なくなり、学生たちの失望感は大きかったです。特に陸前高田でのゼミ合宿を楽しみに、このゼミを選んできてくれた3年生10人はとてもがっかりしていました。授業はオンラインでキャンパスにも行けない、陸前高田にも行けない

オンライン合宿とは・合宿スケジュール

太田ゼミでは2011年に起きた東日本大震災を機に、2012年より毎年ゼミ合宿で岩手県陸前高田市を訪れ、人々との交流を深め、復興支援につながる活動をしています。 昨年まで行ってきたその活動も、今年はコロナウイルスの影響で中止にせざるをえませんでした。しかし、現地の方々と継続してきた関係性や実際に足を運んだことがない3年生のためにも、何か別の形の活動にできないかと考えました。 話し合いの結果決まったのがオンライン合宿でした。これはZOOMというアプリを使って、オンライン上で陸前高

陸前高田市の復旧・復興・被害状況と今 ~陸前高田市の九年間~

皆さんどうもこんにちは! 玉川大学リベラルアーツ学部太田ゼミです。 私たち太田ゼミでは今まで陸前高田市に毎年合宿でお伺いさせていただきました。 何年も関わってきた私たちだからこそ、伝えられる陸前高田の現状があると思います。 そこで今回は、陸前高田は今どんな状態なのかについて簡単に説明させていただきたいと思います。 また今年は実際に現地に足を運べなかったため、オンライン合宿というイベントを行いました。 では説明させていただきます! 東日本大震災当時の陸前高田市陸前高

陸前高田市観光物産協会~陸前高田の万屋~

みなさんこんにちは!今回はオンラインゼミ合宿トップバッターとして、岩手県陸前高田市にある一般社団法人陸前高田市観光物産協会事務局長の桒久保博夫さんにお話しを伺いました。 ・陸前高田市観光物産協会とは? 陸前高田市の顔ともいえる観光物産協会のお仕事の中身は、、、 観光案内、窓口業務、観光パンフレット、SNSの発信、誘客営業、物産品の販促活動、イベントの開催、環境資源の保全活動 陸前高田市のなんでも屋のような存在となっていて、陸前高田にはどんな観光地があるのか、どんな美味しいも

マルゴト陸前高田~地元のために出来ることを~

マルゴト陸前高田さんは、岩手県陸前高田市で活動されている一般社団法人です。 私達太田ゼミは毎年陸前高田市にゼミ合宿としてお邪魔しているのですが、民泊の仲介等でとてもお世話になっています。 そんなマルゴト陸前高田さんに、今年はオンライン上ではありますがお話をお伺いすることになりました。じっくりとお話をお伺いする機会が今までなく、マルゴトさんのことを実は深く知らなかったので、とても良い機会になりました。 ・マルゴト陸前高田さん設立のきっかけ  マルゴトさんが設立されるきっかけに

高田松原を守る会 ~高田松原の再生を目指して~

千田勝治さんについて高田松原を守る会の副理事長、千田勝治さんにお話しを伺いました。 昭和23年陸前高田市生まれの勝治さんは、社会奉仕の気持ちが強く、現在も毎日奉仕活動をしています。 頼まれたら拒めない性格です。 昭和47年、勝治さんが仙台でサラリーマンをしていた時、突然お父さんが帰ってこないという電話があり、慌てて陸前高田に戻ると大勢の消防団がお父さんを捜索していました。 この時にとても迷惑をかけたという気持ちと同時に、恩返しをしたいという気持ちになり、消防団を35年間

安生亮太さん ~陸前高田とりんごへと懸ける想い~

今回お話を聞いた安生亮太さんは、岩手県陸前高田市であんじょう農園という米崎リンゴを扱ったリンゴ農園を経営されている方です。元々は神奈川県川崎市出身で高校を卒業してしばらくして陸前高田に移住されました。 安生さんが初めて陸前高田を訪れたのは農業高校二年生の頃でした。被災地に訪れたいという思いがあった安生さんに対して、中学時代の恩師が「ボランティア活動などではなく、訪れるだけでもいいのではないか」という言葉に背中を押され被災地へと向かいました。その際に陸前高田で出会った方と仲良

道の駅高田松原〜陸前高田の新たな出発地点〜

〜~日本一の道の駅~〜 道の駅といえば、 その土地の美味しいものやお土産など ついつい寄ってしまいがちですよね、 また、その土地の雰囲気を味わえる場所でもありますね、 そこで今回紹介したいのは、 "道の駅高田松原" です! 東日本大震災の津波の影響で 長い間休館してしましが、 「高田松原津波復興祈念公園」の名称で 再整備が進められ、昨年2019年の9月に 東日本大震災津波伝承館とともに8年半ぶりに再開されました。 なんと、 津波復興祈念公園は 東京ドーム約32個分の敷地

マルテン水産 ~日本一の牡蠣を育てるお二人からお話を聞きました~

オンラインゼミ合宿2日目、牡蠣養殖やわかめ事業を行うマルテン水産の佐々木眞さんと三浦尚子さんにお話しを聞くことができたので紹介します! オンライン合宿では事前に取り寄せたマルテン水産の牡蠣を食べながら、牡蠣についてのお話やコロナウイルスの影響についてのお話を伺うことができました! ~佐々木眞さんのお話~佐々木眞さんは、陸前高田出身で、一度東京でサラリーマンを経験された後、陸前高田に戻り、家業を継ぎ漁師をされています。2011年から毎年、私たち太田ゼミが陸前高田を訪れた際に

工房めぐ海~困難に立ち向かい夢を追う工房の物語~

工房めぐ海の創業と再建工房めぐ海は岩手県陸前高田市広田町に震災の4か月前オープンしました。創業者の村上豊子さんは地元の海産物を使ったおやきを開発し、広田町の特産品として11人の仲間と販売し始めました。村上さんは工房で広田の特産品を作ることが夢でした。村上さんは、広田には良い海産物がたくさんあるのに牡蠣が採れれば牡蠣だけ、ワカメも塩蔵にするばかりではもったいないと感じていました。そして自ら地域おこしを手伝ってくれる女性を探し工房めぐ海を始めることができました。「めぐ海」という名