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道の駅高田松原〜陸前高田の新たな出発地点〜

〜~日本一の道の駅~〜
道の駅といえば、
その土地の美味しいものやお土産など
ついつい寄ってしまいがちですよね、
また、その土地の雰囲気を味わえる場所でもありますね、
そこで今回紹介したいのは、
"道の駅高田松原" です!


東日本大震災の津波の影響で
長い間休館してしましが、
「高田松原津波復興祈念公園」の名称で
再整備が進められ、昨年2019年の9月に
東日本大震災津波伝承館とともに8年半ぶりに再開されました。
なんと、
津波復興祈念公園は
東京ドーム約32個分の敷地があります!
その敷地内の真ん中辺りに新しい道の駅が建てられました。

そしてこの道の駅高田松原は
日本の重点道の駅として指定されています!
それは震災の被害を受けて、
防災についての情報発信をしているからなんです。


日中は日差しが反射して幻想的に、、、

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日が暮れると、、

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道の駅全体を外から見るとこんな感じです!
夜のライトアップもとても素敵です、、

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写真提供者:大森まこと様

道の駅というと、
休憩することがメインと考えられますが、
高田松原道の駅は休憩するのはもちろん、
防災の情報発信地域連携にも力をいれています。
そこが、他の道の駅とは違うところなんです!

来て下さる方が目指す目的地となり、
地域の顔として機能していくことをとても大切にしているんです。


陸前高田ではわかめや牡蠣、ホタテなど海の幸がたくさんあります。
道の駅の中にある飲食店では、
そんな地元で取れた海の幸を使った海鮮丼を楽しめます。
なんて贅沢なんてしょうか、、

震災後に生まれた陸前高田市のオリジナルブランド米「たかたのゆめ」を
おいしく食べてもらう定食や丼ものを提供していて、
陸前高田で普段食べられている地元の味も楽しむことができます。
このお米を食べればみんな陸前高田民になっちゃいます、、

ドリンクやスイーツは「すなば珈琲」で味わえます。
震災の支援からご縁が深まった鳥取県から、
「すなば珈琲」が圏外に初出店!!
これからの寒い時期に入たてのあったかぁ〜い
サイフォン式(ドリップの仕方)の淹れたてコーヒーを、、

道の駅で味わった食材は、
時期によって物産産直エリアや海産物販売エリアで
買うとこもできるので自宅でも陸前高田の味を
感じることができるんですよ!


〜~復興やコロナ禍で頑張る人たち~〜
そして、2020年10月14日15時から、
1時間半のお時間をいただき、
駅長の熊谷正文様、総括マネージャーの大森まこと様にオンラインで
「陸前高田の新しいまちづくり」
「コロナ前後の道の駅の現状」
などについて、お話をお聞きしました。

その様子がこちら!

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4年生は大学で、
3年生は各自自宅からの参加になりました。

まず、
駅長に着任なされる前に陸前高田市職員として、
総務課長、財政課長、復興局長などを歴任されていた
熊谷さんから、
震災の教訓を活かした津波防災、
陸前高田の新しい街づくりなどのお話を伺いました。

震災直後、被害があまりにも大きく、
たくさんの課題があったといいますが
 「海と共に生きていくには、
          どうすればいいか。」

という基本意識のもとに防潮堤や幹線道路をつくり、
新たな街づくりをされていることが分かりました。

また、
「防災」のためには「街づくり」だけではなく、
「市民との共通意識」
とても大切なのだと感じました。
「大丈夫だと思わない」
「津波注意報ではここまで逃げる、
    津波警報ではここまで逃げる…」
などといった意識を市民全員で持つこと
が何よりも大切なのです。

さらに、お話をお聞きして
震災で被害を受け、
街が壊滅的な状態になってしまったけれど、
一人一人が力を合わせて街を復興していること
が伝わりました。

そこで、
「何か私たちに手伝えることはないか」と
道の駅高田松原の統括マネージャーである
大森まことさんに質問したところ、
「少しでも心のどこかで陸前高田のことを
思う気持ちを持ってもらえたら嬉しい」

と仰っていただきました。

震災から来年で10年が経とうとしています。
多くの犠牲者が出てしまい、
今でもあの時の出来事に向き合えない
現地の方がいます。
それでも決して、忘れてはいけない出来事です。
実際に足を運ぶことは難しくても
陸前高田のことを思うことは難しくはありません。
ぜひ陸前高田のことを思う人が
1人でも多くなることを願っています。


4年 岸 堀川  3年 上原