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地味に続く介護

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故郷に残る一人親への対応を中心に、関連する話題を書いてまとめています。黄昏時のサラリーマンが直面しつつ、あまり会話に出てこない内容なので、斜め読みして頂くことで取っ掛かりとしてお…
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#老後

実家のモノの有り様から、自宅のモノの持ち方を考える

実家のモノの有り様から、自宅のモノの持ち方を考える

人は、あの世にモノを持っていけない。人間は裸一貫で生まれ、死んでいくからだ。

少なくとも、生きていた時に持っていたモノは、そのままこの世に物理的に残る。このことは疑いようがない。亡父の相続手続を進める上で、雑多としか言いようがない様々なモノと格闘した経験からも、それを実感する。

今は人が住まなくなったとはいえ、まだ実家がある。だから、直ちに整理・処分をしなくても済んでいる。しかしながら、この状

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減少する年賀状に思う

前回に続いて年賀状ネタではあるが、少し切り口を変えて考える。

年賀状は、私自身の送る数も年々減っている。その要因を考えると、
①先方から返事が来なくなった(含:転居先不明で返送)
②先方が亡くなった
③「老齢故に年始の挨拶をご遠慮したい」旨のハガキがきた
がある。

恐らく、人生のある時点で友人知己の数は最大となり、その後減っていく。実際私は、50歳を超えたここ数年、新たに年賀状を出せる相手に巡

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老いた後の読書

長編小説を読みたいと思いつつ、時間が取れないことで先送り。定年になったら、読書三昧の時間を送りたい。

――そういう願望を持つ人は少なくないだろう。私自身もそう思っていた。

しかし、施設に入った母の様子を見ていると、翌朝になったら前日に読んだ内容を覚えていられるか、登場人物の人名を見てすぐにそのキャラも浮かぶように記憶できるか、にかなり不安を持つようになった。

よく言われる通り、母は最近のでき

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