減少する年賀状に思う

前回に続いて年賀状ネタではあるが、少し切り口を変えて考える。

年賀状は、私自身の送る数も年々減っている。その要因を考えると、
①先方から返事が来なくなった(含:転居先不明で返送)
②先方が亡くなった
③「老齢故に年始の挨拶をご遠慮したい」旨のハガキがきた
がある。

恐らく、人生のある時点で友人知己の数は最大となり、その後減っていく。実際私は、50歳を超えたここ数年、新たに年賀状を出せる相手に巡り会えていない。

そういう状況を自ら経験しているので、恐らく親世代も同様に友人知己は増えず、加齢につれて櫛の歯が欠けるように減少していくのも、それに伴い年賀状を出せる相手が減る一方となるのも理解できる。

「お年寄りは寂しがり屋」と、若干揶揄を込めて表現される。でも、このような状況にいて、しかも単に付き合いが切れるだけでなく友人知己が次々と彼岸に渡る不可逆性を伴うとなれば、寂しがるのも当然ではなかろうか?

なお、今はSNSがあり、私たちの世代ではリアル以外のお付き合いも増えている。親世代でSNSを使えている人は少なく、この点で私たちは寂しさを紛らわせる手段を持っているとは言える。

でも、この関係で年賀状を出すようには、多分ならない。加齢により指先が思うように動かせなって、SNSへの参加が困難になるリスクも想定される。

結局、友人知己の減少はあるものと覚悟し、それに向けた心構えをしっかり持つ。その大切さを、このシーズンが来る度に強く感じている。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。