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033. 自転車に居場所はない

今日からダイエットのために自転車通勤を試みることにした。といっても購入したロードバイクが届くまではシェアサイクルを利用しての通勤になる。久しぶりに都内を自転車で走行してみて感じたことだが、というか都内に限らない話かもしれないが、自転車に居場所なんてものはない。車道の端っこに「自転車専用レーン」が整備されてはいるものの、ただ地面に線が書いてあるだけなのでなんの効力も発揮していない。事実、殆どが車の一時駐車やタクシー/バスの乗降で潰されている。なのにそれらを避けて少しでも車道の中央寄りを走ると、私の横スレスレを煽るようにタクシーが猛スピードで通過していく(もちろんタクシーに限ったことではないが、命の危険を感じさせられる運転は体感で80%がタクシーである)。運転自体が問題ではなくそもそものフィジカルが圧倒的な重量を誇るトラックさんたちも自転車のことなんかお構いなしに私の隣を堂々と通過していく。物理的に抜かすのが難しい場合は、(運転手の本意はどうか知らないが)後ろからすごいイライラオーラで煽られているような気がする。じゃあ歩道はどうなのかと言うと、こちらはこちらで歩行者に占有されているので走れる気がしない。そもそも車道に自転車用の印があるのに、なぜか歩道を堂々と結構なスピードで駆けていく電動ママチャリにいつも歩行者としてイライラしているので、同じ道を辿るわけにはいけない。そう、自転車には居場所がないのだ。この国の公共の道路に自転車の居場所はない。なんの効力もない自転車用の印をつけて、自転車の居場所を整備した気になっているのなら大間違いだぞこの野郎。明日も明後日も無事にサイクリングライフを続けたい、心からそう思う。

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