嫌われる勇気
最近、アドラー心理学として有名な書籍「嫌われる勇気」を読んだ。対話形式というのは初めて知ったが、案外読みやすくて通勤の電車内でほとんど読んでしまった。
多くの人は嫌われる勇気を持っていないような気がする。だから人間関係で悩みやすいし、自分に自信が持てない。
でもよく考えて欲しい。例えば学校のクラスメイト、職場の人、その辺の街行く人、ネット上に出てくる見ず知らずの人たち。その人たちに嫌われて、なんの損があるだろうか。
もちろん、それによって業務が滞るとか、刑事的な問題に発展するというのなら話は別だが、自分が嫌われるというだけでそんなに大きな問題になるだろうか。
自分のことを嫌いになる人なんて山ほどいる。しかし、そういったことを気にする人は、自分も好き嫌いが激しいのではないだろうか。
アドラー心理学とは関係ないが、仏教の教えに「怨憎会苦(おんぞうえく)」というものがある。人生には嫌いな人に出会う苦しみが必ずあるということだ。(この場合の「苦」は一般的に考えられる苦しみとは別で、人生全般の経験と捉えるべきだという論もある)
この苦しみは避けられない。しかし、出会った後の対応、思考回路は変えることができる。それには常に実践が必要ではあるが、心の平静を保てるならこれよりいいことはないだろう。
結局仏教の話になってしまったが、つまりは嫌われても構わないと思えるかどうかなのだ。
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