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新卒で入った企業をすぐ辞めた話-前編

前回の続き
えーーー、私普通の大学生だったのにいつの間にか社会人になってたの!?
まさかのIT企業!?うっそーITとか全くわかんなーい!
最初の歓迎会ではお酒を注ぎ回って、1発芸とかやらされて、、、

まぁしんどい。ゆとりど真ん中にはキツイのなんの。
「俺が就活時代はビールのジョッキを3杯飲めることが内定条件やったんやぞー」って知るか。つまらない課長の自慢話につきあわされ、主任からは"社会とは"何かを飲み会の席で毎回語られ。

あーこれが社会かと死んだ目で悟った瞬間でした。
否定的ではなく、むしろ色々と学べて嬉しかったという思いが大きいです!(嘘)

入社して最初の頃

私は公共のお客様担当で、自治体(町村)相手にしてました。
ほぼ毎日、車で田舎の小さな村役場に基幹システムや業務システム、パソコンを売る営業をしていました。

上司からはどこどこの役場の電算課の〇〇さんは良い人や、〇〇さんは癖があるなど、仕事のノウハウよりも人付き合いや特徴を教えてもらう日々でした。
今考えても人付き合いってとても大事だな、と。これは全ての業界業種に言えることですし、貴重な学びだと思っています。

とは言えど内気、人見知り、出不精と3苦の3倍満で裏が乗ると数え役満までいく私はこの"人付き合い"というのがどうも苦手。今でも苦手。
だからこそ、入って1ヶ月で上司から「お前はすぐに顔に出る、そんなんじゃこの先やっていけないぞ」と言われる始末。

70億以上いる人間の中には人付き合いが極端に苦手な人やウェーイノリが厳しい人だっていると思います。自分がどう思って外界と接してきたかはまた違う機会に書きたいと思います。

泣いた新卒

見出しの通り、泣きました。

朝起きて、布団の中で今日の予定を反芻して、「今日は〇〇役場に行って、〇〇さんにこれを聞いて、デモの用意して、見積もり作って、上司に〇〇報告して、社内会議よッうッのぉ、ひっぐぅ、オエッ、ひっひっひ」

そして泣きました。

役場の癖の強いお客さんとしゃべるのが嫌。上司としゃべるのが嫌。課長の声を聞くのが嫌。電車に乗るのが嫌。人の顔を見るのが嫌。
嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌
ほら、嫌がゲシュタルト崩壊してきたでしょ?

心が折れ、その日は休みを取りました。
社会という集団概念に爪弾きにされた気分でした。泣いた原因は「これ」といったものがあったわけでなく、日々の積み重ねや、どこかで無理して働いていたんだろうなと。こうやって不適合のレッテルが貼られ/自ら貼り、自信と引き換えに絶望を味わうのかと。

要領よくいこう

心が折れて休んだのは、その日のみ。
次の日は半ば諦めとともに出社して、業務をこなしていました。
そうそう、何が辛かったって、隣の席が事務のお局のような人でまぁボロクソ言ってくるのなんの。お局が好きな人と自分の対応の差が雲泥(最終的に仲良くなりましたが。。。)

復帰して決意したことは、しんどくなる前に線引をしようということ。
・朝起きて、今日無理だと思ったら休む
・サボれるときは積極的にサボる
・頑張ると頑張らないを明確に
・自分の周りの人間関係だけ良くするよう頑張る(絡みに行く)

・朝起きて、今日無理だと思ったら休む
→無理だってなっているんだから無理なんです(鋼の意思)

・サボれるときは積極的にサボる
→ずっと水の中に潜っていると窒息しちゃうでしょ?そういうこと

・頑張ると頑張らないを明確に
→これは一番大事。自分がこなす仕事で"これはやりきりたい/やりたい"と思うモノは本気でやり、それ以外は流す。人間常に100%で出来るわけではないので。

・自分の周りの人間関係だけ良くするよう頑張る(絡みに行く)
→これを消極的積極性と私は呼んでいます。
この人から学び、師事したい!は積極的向上性思考の持ち主。
自分の周りに自分のキャラを理解させ、また相手のキャラを理解しておくことで自らのテリトリーを守る行為が消極的積極性思考。
ある意味で相互的不可侵条約を締結しようとする行為。

"まとめ"

社会に出るのが不安な人や、いま働くのがしんどい人は一定数いると思います。
安心してください。必ずどこかで心が折れるので。逃れることの出来ない不安に怯えるより、いつか来る必然として捉えて折れて、折れて、折れて、、強くはなれないけれども、諦めはつく。

諦めたときこそ、空の青さを知ることになると思います。
"井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る"

特に意味はないですが、なんとなく格好いいフレーズなので載せてみました。
結局、しんどさに打ち勝とうとするのは難しい行為ではないかと。
たとえ乗り越えても、また新しい絶望がくるわけですから。
見えない、未だこない"しんどさ"に怯えている滑稽な人間がいるということを少しでも慰みにして、怯えながら今日も生きましょう。

次は辞めたときのお話をば。

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