「すれ違っても、修復できますか？」～３０代女性、えりさんから頂いた質問
恋愛と結婚の専門家
夫婦関係カウンセラー
マダムれいこです。
結婚生活に慣れ、長くなってくると、
新婚の時のように「ずっと新鮮で仲良くいる」のは、
むずかしくなりますよね。
最初はよくても、次第にいるのが当たり前になると、
なれ合いになって、ありがたみがなくなってきます。
それがエスカレートしてくると
一緒にいることで、ぶつかることが増え、
すれ違いの原因にもなります。
今日は、結婚生活３年で
夫との間にミゾが出きてしまった
えりさんをご紹介します。
～えりさん（３０代）の場合
えりさんは
子育てと仕事にまい進する女性です。
毎朝、託児所に子供を預け、
職場に向かい、仕事を一所懸命こなしています。
就業後は急いで
託児所へと向かい、
途中買いものを済ませ、
子どもと一緒に帰宅。
家に着くやいなや
お洗濯物や夕飯の準備など
家のことや子供のお世話で一日を終える。
少し前までは
週末、家族３人でレジャー施設に遊びに行ったり
一人の時間も少し確保できたりして
ささやかな楽しみを見つけていました。
ご主人さんと協力して
家事と子育てと仕事を
どうにかこうにかこなしていたのです。
そんな生活が３年続いたある日のこと。
ここ最近ずっと遅く帰ってくる
ご主人さんに向かって、何の気なしに
「どうしてこんなに遅いのっ」
と、少し詰め寄った言い方をしてしまったのです。
その後
ご主人さんの表情がさっと変わり
家を飛び出して行ったそう。
幸い夜中に帰ってはきましたが、
それから数日経っても
彼の表情はさえません。
毎日夜遅くまで帰っては来ず、
ときに午前様にもなるようになりました。
帰って来ても最低限の日常会話しかせず、
終始無言に近い沈黙の時間が続いている
とのこと。
こんなときどうしたらいいか？
またこれからどうしていけばいいのか？
不安が募っている、とおっしゃいました。
仕事に、家事に、子育てと、
結婚生活全般をご相談したいとのことで
私の元にお越しになりました。
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～自分のほうから声をかけてみる
もしあなたが、えりさんと同じように
大切な人が怒ってしまい
無言が続いていたとしたら
どうするでしょうか？
それも
自分だけが悪いわけではなくて、
相手が勝手に怒っていたとしたら……
すぐには「自分も悪かった」と、
思えないのではないでしょうか。
彼が腹を立てる分以上に
私にだって言い分はある
そう突っぱねたくなるはずです。
でも、いくら突っぱねたところで
怒った相手のほうから
「悪かった」なんて言ってくること
なかなかないですよね。
私自身も
娘が３歳のころ、
主人（ひろ）とぶつかったことがありました。
（※このくだりは、著書[大好きなあの人にずっと愛される本」に
書いています。「幸せな結婚のはぐくみ方～２０６ページ」）
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私が言ったひと言にひろがキレ、
それから２週間、
無視に近い状態が続きました。
（いま思い出しても昨日のことのように
覚えています。）
悪気があって言ったわけではないのに
そんなに怒り続けなくていいじゃないと
すごく悔しく、悲しい気持ちになりました。
でも、いくら待っていてもらちが明かない。
それも、単に謝るだけでは
許してくれない。
話しかけてもほとんど無視するし、
メールを送っても返して来ない。
手紙を渡しても
その辺に置いておくだけ。
これではどうしようもないと
悟ったのです。
そのうちに、ふと、こう考えました。
「どっちが悪いかを考えると、
答は出ない。
私だけが悪いわけでもないし、
彼だけが悪いわけでもない。
ただ、私のひと言で
彼を怒らせてしまったことは事実。
だったら自分のほうから
そのことを謝ってみよう……」
と想ったのです。
「私のひと言で
嫌な想いをさせたみたいね。
イヤな気持ちにさせてごめんね」
と、これが精いっぱい気持ち。
ふるえる唇をおさえながら
そう伝えました。
そのとき、
初めて「手ごたえ」を感じたのです。
言葉では言い表しにくいけれど、
彼の気持ちが少しだけわかった気が
初めてしました。
私たちのために
昼間、仕事を一所懸命していた彼。
私がきついだろうと思って
急いで帰ってきてくれた。
子育てに協力してくれていた。
その、彼のやさしさを
わかってあげれてなかった。
そんな気がして
胸が苦しくなったのです。
そのときでした。
彼がひと言、言ってくれたのです。
「あ、冷蔵庫、替えたんだ」
それは奇跡とも思えるひと言でした。
彼の居ない間に壊れてしまった
大型冷蔵庫。
それを彼に相談できず、
ひとりで電器屋さんにお願いして
替えてもらったのです。
彼にしてみれば、
そんな大きな冷蔵庫をよく動かせたな、
誰が動かしたのだろう、という疑問だと
思います。
その想いを胸に
返してくれたひと言。
私にとっては
ほかの何物にも代えられないものでした。
もし、あなたはそう悪くないのに
彼が怒ったとしたら
何か、そこに理由がきっとあるハズです。
あなたの「せい」ではない、
ほかの原因が。
そこをおもんばかってみてください。
ふつう、怒った当の本人は
自分のほうからは
なかなか謝れないもの。
だとしたら
あなたのほうから
さりげなく声をかけてみてください。
（男性はなかなか素直になれないから。）
もちろん最初から「ごめんね」
と言えないこともあるでしょう。
そういう場合は
「ご飯たべる？」とか、
「寒いね♪」でもいいんです。
何かしら声をかけることが大事なんです。
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～すれ違いは、愛が深まるチャンス
一般に、すれ違いはじめたら
どんどんミゾが大きくなっていき
別れてしまうのではないかと
不安に思ったり悲しくなったりするものです。
ですが
私の考えは少し違います。
すれ違うときというのは、
お互いが何かシグナルを出しているとき。
何かしらわかってほしいと
想っているときです。
そういうときは、
自分のことを少しだけ脇に置いて
「あなたのこと、わかるよ」と
想ってあげてください。
その想いから
何か言葉をかけてみてください。
そうすれば
あなたの想いは、必ず彼に届き、
二人の愛は深まっていくでしょう。
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