英「デイリー・テレグラフ」紙、ジョン・マドックス賞と日本の子宮頸がんワクチン勧奨再開を報道
12月13日付、英「デイリー・テレグラフ(Daily Telegraph)」紙のコラムで、今年のジョン・マドックス賞に絡め、2017年の私の受賞が子宮頸がんワクチンの勧奨再開を後押ししたことが報じられました。
1855年創刊のデイリー・テレグラフはイギリスで最も発行部数が多い、イギリスを代表する高級紙です。日本産婦人科医会の木下勝之会長のコメントも引用されています。
まずは、該当部分の翻訳をお届けします。
残念ながら(COVIDによる制限のため)今年の授賞式を欠席したのは、2017年、日本における熾烈な反ワクチン運動にも関わらず子宮頸がんワクチンのために戦った業績を称えられ、ジョン・マドックス賞を受賞した村中璃子氏だ。
反子宮頸がんワクチン運動は、日本政府の勧奨停止を招き、10年近くに渡って劇的に接種率を低下させ、子宮頸がんの罹患を増加させた。先日、この勧奨停止がついに終わったが、ジョン・マドックス賞はこれを後押しした。
日本産婦人科医会の木下勝之氏も「各界の努力と共に、村中璃子医師にこの賞が与えられたことが、子宮頸がんワクチンの勧奨再開についての議論を再開させた」とのコメントを送った。
執筆者と反ワクチン「元」医師の子と妻の複雑な関係
コラムを執筆したのは、自閉症の子どもをもつ小児外科医(現在では家庭医)のマイケル・フィッツパトリック氏。反麻疹ワクチン問題に関する著作があり、
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