「人は不安だけで病気になる」反・反ワクチン本からの学びを大阪の震災に生かす。
6月17日付の書評欄「栗原裕一郎さんの3冊の本棚」が私のジョン・マドックス賞受賞に触れながら、私が帯を書いているポール・オフィットの『反ワクチン運動の真実』と、ユーラ・ビスの『子どもができて考えた、ワクチンのこと、命のこと』を紹介しています。東京新聞は18日の人物欄でも「著書『10万個の子宮』が反響 村中璃子さん」のタイトルで私のインタビュー記事を掲載しています。
ユーラ・ビスの『子どもができて考えた、ワクチンのこと、命のこと』の原作は、フェイスブックのCEOマーク・ザッカーバーグが推薦して話題にもなった反・反ワクチンエッセイのベストセラー。『反ワクチン運動の真実』と比べると、ドキュメントとしてのダイナミックスには欠けますが、こうした反・反ワクチン本がベストセラーになることに、アメリカ社会における「反・反ワクチン運動の成熟」を感じます。
反・反ワクチン本から分かるのは、人は実害がなくても「不安だけで」病気になるということ。
ワクチンとは直接関係がありませんが、震災時などに増える、心因性の心臓疾患「タコツボ心筋症」知っていますか?
ストレスで不整脈が起きたとか血圧が上がったといったレベルの病気ではありません。
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