自己肯定感の上げ方
【日本人の”謙遜する文化”】
ハンドメイド作品をつくる先生方とのコミュニケーションで、先生方の作品について感想を言いあったり褒めたりする場面がありますが、良い感想をお伝えしたり、褒めたりすると謙遜する人が多いと感じます。
日本人には”謙遜する文化”があります。自分の評価をあえて下げることで、周囲との人間関係にトラブルが起きないようにする。「出る杭は打たれる」ということわざがあるように、
他者と違うことを嫌う日本人の、集団意識の強さが影響しているとも言われています。
日本人の、他者と良好な関係を築こうとする姿勢はとても良いと思うのですが、あえて自分自身で自分の評価を下げてしまうことは、良いことなのでしょうか?
【日本人の自己肯定感は低い】
出典:https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/ishiki/h30/pdf-index.html
日本人の自己肯定感の低さは、内閣府の実施する調査でも明らかになっています。
令和元年に実施された「子供・若者の意識に関する調査 (令和元年度)」において、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」「どちらかといえばそう思わない」「そう思わない」の選択肢がある中で、“"私は、自分自身に満足している”という設問において、半数以上の55%の回答者がそう思わないと回答しています。次いで“"自分の考えをはっきり 相手に伝えることができる”という項目においても(53.7%)の回答者がそう思わないという回答でした。
これは、他の調査対象国の若者に比べて「自分への満足感」が低い値となっています。
【自己肯定感が低い人の特徴】
自己肯定感が低い人の特徴として、「常に否定的に考えてしまう」、「人と比較してしまう」、「人のせいにしてしまう」等があります。
否定的に考える、ネガティブに考えると、たしかに人と比較する際に自分の出来ない部分をみて自分を劣っているとみたり、上手くいかないことがあっても、原因を他人のせいにしてしまいそうですよね。
自己肯定感をあげるためには、この思考を変えていく必要があります。それは「受け入れる」「許可する」ということです。
「受け入れる」ことは、自分が失敗したり、うまくいかない、と思っていることを受け入れることです。
「うまくいきそうだと思えるものに出会えない」と、ただ漠然と思うのではなく、「自分は何をやっても失敗すると思っている」など、自分を主体にして、事実はどうあれ、自分が感じていることを明確にします。
次に、「許可する」では、私は何事も「成功していい」と自分に許可を出します。
私たちの脳はとっても性能が良いので、「成功する」と思うとその成功が事実となるように行動を起こすように脳が働くそうです。
自分の言葉を一番聞いているのは自分自身ですので、自分自身の言葉を変えて、自分の捉え方をポジティブにする機会をつくりましょう。
【簡単にできる!自分の考え方を変える方法】
そうはいっても、自身の今までの考え方を変えることは簡単ではない、と考える方も多いのではないでしょうか。そんな方にオススメな簡単にできる方法があります。それは、「一緒にいる人を変えること」。ポジティブな言葉を使い、前向きに生きている明るい人たちと一緒にいることは、自分がたくさんポジティブな言葉や、考え方の影響を受けるたくさんの機会を作ることができます。「人は環境の生き物」なので、徐々に周りの人の発している言葉を聞いたり、話しているうちに影響を受け、自分もポジティブな思考に少しずつ変わっていくことができるのです。
私も、自身の考え方を変えるために、意図的にポジティブな言葉を使っている方から、どんな言い回しをするのか、物事が起こった時にどんな捉え方をするのかを意識して、真似していきました。今の自分の思考や自分への自己肯定感から、絶大な影響を受けたな、と自負があります(笑)
【まとめ】
日本人は他者と良好な関係を保つ方法として、自分を低く見せることがあります。けれども、自分を一番幸せにできるのは、自分自身です。だったら、誰よりも長い関係を続けていく自分を好きになることは、自分を幸せにしていく第一歩なのではないでしょうか。誉められたら素直に受け取ってみる、自分で使う言葉をポジティブなものにしてみる、何かできないことがあっても、出来ないと思っている、と受け取って、出来るようになっても良いと許可を出してあげる。さらに、自分の周りを明るくてポジティブな人たちに変えて、ポジティブな言葉のシャワーを浴び、考え方を真似していく。
そうやっていけば嫌でも自己肯定感は上がっていく気がしませんか?
癖付けると少しずつでも変化します。お互いが前向きに、ポジティブに関わることが出来る人が増えたら、とても気持ちいですね。私もたくさんの人に、明るくてポジティブな影響を波及していきます。
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