世界的名作「クリスマス・キャロル」 人はいくつになってもやり直せる

イギリスの国民的作家チャールズ・ディケンズ作
「クリスマス・キャロル」
2009年にはディズニーの手によって映画にもなりましたね(* ̄∇ ̄)ノ
2013年には絵本にもなりました!

ケチで意地悪な老人スクルージが、3人の精霊によって自分の過去、現在、未来へと連れられ、クリスマスの本当の意味に気づくという物語。

舞台はクリスマス前夜のイギリス。
人々は皆浮き足立っている中で、このスクルージおじさんはというと、金勘定にいそしみ、甥っ子が「クリスマスおめでとう!」とわざわざ来てくれたのに「ばかばかしい」といって追い返す始末…。

そんな彼の前に、7年前に死んだはずの共同経営者だったマーレイという男の幽霊が現れる!
そして、彼は言う。生き方を間違い、後悔しながら、今もこの世を旅している、と。

「人類の問題がわたしの事業だったのだ。社会福祉がわたしの事業だった。慈善、寛容、親切、すべてがわたしの事業だった!」(本文から抜粋)

それからマーレイはスクルージにも自分と同じ目に合わないようにと、あるチャンスを作ってくれました。それが、3人の精霊と会い、過去、現在、未来への旅をすることなのです。

①第一の精霊(過去)
「あんたを矯正しにやってきたのだ。心するがいい」そう言って精霊はスクルージを過去のクリスマスの日へと連れて行きます。
そこで、彼は子どもの頃の自分、大人になって死んだ妹の子どもの頃、昔の恋人の姿を見て、辛くなり、旅の途中で精霊を消してしまいます。

②第二の精霊(現在)
現在のクリスマスの精霊は、スクルージを彼の事務所で働く書記(ボブ)の家へと連れて行きます。
そこで見たのは、松葉杖をつくボブの小さな息子ティムの姿。この子は将来どうなるのかと気にするスクルージに対して精霊は、あの子は死ぬ、そして、「あの子が死にそうなら死んだらいい。そしたら余分な人口が減ることになるわけだ」と言う。
この言葉、かってスクルージが、貧しい人への寄付を募りに来た紳士に向かって言った言葉なのです。

③最後の精霊(未来)
そこで見たのは、ある男が死んで喜んでいる町の人たちの姿。その光景に苦しくなったスクルージは、精霊に「男が死んだために心が動かされた人がいたら見せてほしい」と頼みます。
そこで見せられたのが、その男が死んで借金の返済が楽になり、幸せになった家族の姿!
ますます苦しくなったスクルージは、精霊に「死とかかわりのある何か優しい気持ちを見せてください」と頼む。
すると、精霊はボブの家へ連れて行き、息子ティムを亡くしたボブの姿を見せます。
そして、最後に死んだ男の正体、スクルージの名前がほられた墓石を見せられる。

クリスマス当日。目覚めたスクルージさんは自分が生きてることに喜び、大はしゃぎ!
晴れ着に着替え、町に出たスクルージさんは、前日に寄付を募りに来た紳士と出合い、今まで払わなかった分の寄付をしたいと申し出ます。それから甥っ子の家へと向かい、皆で楽しいひとときを過ごす。
それから次の日、出勤してきたボブに対し、彼は、給料をあげ、ティム坊やの援助をしたいと申し出ます。

彼は約束したことは全部実行した。
死ななかったティムにとっては第二の父親となった。
彼が変わったのを見て笑う人もいたけれども、少しも気にかけなかった。というのも、この世では、どんなよいことでも、初め人に存分に笑い者にされない者はない、ということをよく知っていたからである。
クリスマスを祝うことを知っている人がいるとしたら、それこそあの人だと、彼はいつも言われていた。(本文から抜粋)

最後に

急にクリスマス・キャロルについて書きたくなり、一気に書きました。スクルージさんの様に激変するのは中々難しいとは思いますが、こうしたい!と思うことがあるなら、恐れずやっていけたらなと思います。
そして、クリスマスの本当の祝い方が日本にも広まってほしい!

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