超ショートショート「作者不詳」のあとがきと創作してみた感想

あとがきなのであまり長く書くつもりはないが、冒頭を書いている時点ではぼんやりとしか書くことを決めていないため、分量がどうなるかはよくわかっていない。
この作品を書いて思ったことや創作をしてみて感じたことを書こうと思う。

ネタバレが含まれる可能性があるため、小説を読んでからこちらを読んでもらいたい。あと執筆の背景が入るのでそういうのがNGの人はブラバをお願いします。また次のnoteでお会いしましょう。









さて、なんでこんな面倒な作品書いちゃったんだろうなあああああああ
叙述トリック系のものなんざ書いたら何も言えないじゃん!!!
しかもメタフィクションだから原作設定との整合性も取れないし警察に吊るされても文句言えないしさあ。ねえ。

この作品の感想は以上である。以下言い訳。

……元々時間物が好きなんですよ。特に複数の時間軸がいい感じに絡んで進行するやつ。「ドラえもんだらけ」とか「バックトゥザフューチャー」とか。
あ、「あやうし!ライオン仮面」は完全に今回のテーマとまるかぶりですね。

今回の題材のお話も大好きな一話で、そういう所から突然アイデアが降ってきたのかなと思っています。

で、ただ時間やるだけでは面白くないのでどうすればよいか考えてたどり着いたのが、本編のもう一段上の階層で同じことが起きているという設定。
もちろん本編の設定上(というかフィクションの常として)、「あの空間」に行くことはできないというのを承知の上でやっています。二次創作だからできたこと、と言うと余計に怒られそうな気もしますが。

あと、人様が作ったキャラクターを上手く動かせる気がしなかった。心情描写とか言い回しをトレースできるだけの自信と実力がない。そこで考えた苦肉の策が「オリ主の一人称の作品にすることでキャラクターの心情を省略し、極限まで登場シーンを絞ることで原作の描写との乖離を抑制する」というものでした。こうやって書くと何がしたかったのか分からなくなりますね。

こんないきさつで書き上げた作品です。
原作の匂いがほとんどしないのでちょっといじれば任意のタイムトラベル作品で使える構成になっていると思います。同時にDWでこのネタをやるなら、あの話の上の階層でしかできないだろうなとも思っています。


で、小説の執筆をしてみたことに対する感想。やっぱり難しいよこれ。

普段書いている評論まがいのエッセイとは文字の奥に広がっている構造が違いすぎる。評論が奥に広がりながら伸びる論理の木構造だとしたら、小説は横に広がる静止画の積み重ねというイメージ。巡らせる思考のスタイルが根本の部分で異なっているなと改めて思いました。

あと、上にも書いたけど人がどう動くのかが分からなかった。
人間の動き方は論理だけで決まらないから、どうしても自然な動きがどのようなものなのかを見切れなかった。現実世界であれやったら後からどんな事案になるか分かったものじゃないし、そういう意味でも不自然さは抜けきれなかったなと。

ちなみにどれくらい大変だったかを残しておくと、普段書いている記事が大体2000文字程で所要時間2時間。対してあの小説は900文字強で所要時間約2時間半。遅筆なんてものじゃない。布教記事の後編を書く前の逃避がてら書き始めなければもっと時間がかかっていたと思う。

念のため補足しておくと、苦痛ではありませんでした。「もう二度とやるものか!」みたいな感じではないです。「またできる気がしない」だけで。
さらに言えば実際に手を動かしてみたおかげで普段から創作やっている人がいかにすごいのかよくわかりました。改めて尊敬します。

こんなものですかね。「長く書くつもりはない」と言いながらも1500文字。
本編より長いあとがきとは一体。お疲れ様でした。また次のnoteでお会いしましょう。

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