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愛犬のことを理解したい


最近、『犬の行動学』的な本をよく読みます。

犬と暮らしている方は皆さん興味があることだと思います。こういう本は真っ先に読みますよね。

「行動学の本」と言っても様々です。
本格的なものから、カジュアルに読みやすいものまで様々。行動学の研究もどんどん進んで、ちょっと前まで正しいと思っていたことが実はもう古い解釈だったり。

僕がこの類の本を読むのは、あくまで我が愛犬リキのことを理解するためです。僕は犬の専門家ではないし、知識を増やして仕事に繋げるとかでもないです。

「犬の行動学」を知りたくなったきっかけ。

それは以前にも書いた、「リキの問題行動」にあります。

ここからはあくまで、僕個人の想いです。

犬って頭がいいし、人間とコミュニケーションを取るのもとっても上手です。昔とは違って“ペット”ではなく“家族” “パートナー”として共に暮らしています。だからなんとなく僕の中でも擬人化してしまってたんです。
人に接するのと同じ感覚で接しているので、人の子供に注意するように言うし、こちらの「正解」を押し付けてしまいがちになっていました。

「どうして他の犬に吠えるの!?」
「ちゃんと仲良くしないとダメでしょ。」
「雨の日だからトイレは家でしてね。」
「においばっかり嗅いでないでさっさと歩くよ!」

でも仕方ないですよね、だって犬なんだもん。

犬だって声や仕草や表情で相手に気持ちを伝えるし、外での排泄やにおい嗅ぎは大切なコミュニケーションツールだし。

ただしてほしくない、こうしてほしい、ではリキが可哀想。そう気付きました。

リキの「パピーに怒る問題」で悩んだ時に、トレーナーさんの元で一緒に練習をしながら僕の考えはこのように変化していきました。

「どうしてリキはこういう行動を取るのか」

そもそも犬はどうしてこういう行動を取るのか?
これを探るというか深掘してしていくと、本当にどう伝えればいいのかがわかってきたんです。

人と暮らす以上はリキに我慢してもらわなければいけないこともあります。
他の犬や人に吠えるのはやめてほしい。でもやみくもに叱りつけても伝わるわけはない。どうしてリキは今吠えているのか?僕の頭の中はグルグルぐるぐる。。。

「リキのことを誰よりもわかっているのは自分じゃないか!」

僕はプロではないから、人さまの犬にどうのこうのできるわけでもないし、無数の問題行動に対処できる自信もありません。

でもリキのことは誰よりも理解しているはずなのです。それに気付きました。

リキの吠えるパターンは幾つかあって、ぱっと聞いただけでは違いがわかりません。でも一緒に暮らしている僕には違いがわかります。

対処が上手くいっていなかった時っていうのは、僕がこれを無視して叱ることしかしてなかった時でした。負のスパイラル的なやつです。

パピーに吠えちゃうのは、怒って吠えてます。好き嫌い。さすがにこれはやめてほしいと伝えています。でも大きい声で叱らなくても伝わります。

大きい男の人や宅急便の方に吠えるのは、完全にビビって吠えてます。これは「この人は別に怖くないよ?」と伝えます。空気とか相手の方のご協力で。

リキは緩やかに変わります。たったこれだけのことなのに。

そしてトレーナーさんてやっぱり凄い!犬や飼い主のこういった所を見抜いて、導いてくれる─。

先日、他の犬にちょっとしつこくツンツンされたリキは、完全に背中を向けて座りながら大あくび。
自分から距離を取って落ち着こうとしているのだなあ。今までならこのタイミングで怒ってたのに。
僕はたまらずリキを褒めまくりました(笑)

こういうリキのちいさな行動ひとつにちゃんと気付いてあげたいと思ったのです。

だから色んな本を読んで、色んな考え方を知って、リキのことをもっともっと理解したいのです。

ただそれだけです。


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