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格調高い劇場で映像でない小津ワールドを堪能…わし流 芸術の秋2023⑰「音語り 東京物語」三越劇場…オールスターの中でも、やっぱりワシは国芳に目が行く…⑱「激動の時代 幕末明治の絵師」サントリー美術館

まえから一度は行ってみたいと思っていた格調高い三越劇場で「音語り 東京物語~小津安二郎映画を聞く~」をやると聞いて、さっそく三越に申し込んでチケットゲット。

三越のクラシカルな百貨店の中にある三越劇場はこじんまりとしながらも、ほかにないような格調高い劇場でした。
ワシの母はここで昔、晩年の杉村春子を最前列で見て「手のシワまで見えた」と言っていますが、ワシも今回はサイドぎみながらも最前列。
そこから見た朗読の中井貴恵さんはしかし、40年以上前に金田一耕助シリーズの「女王蜂」をスクリーンで見たときと比べても、そんなにイメージが変わっていないように見えたから、不思議ですなぁ。

小津映画のリメイクは20年くらい前でしたか、テレビで「東京物語」や「秋刀魚の味」をやってましたが、なんだか変なふうに変えてあってがっかりした覚えがあります。
しかしこの「音語り」は、もうひとつの小津ワールドといった感じで、なかなかここちよかった。
前半のトークも、やはり御幼少のころ、監督本人と親しかっただけに穏やかなエピソードなのになんだか迫力がありました。


「激動の時代 幕末明治の絵師」サントリー美術館


この数年、数々の浮世絵展を見てきたので、何度も見ている作品もけっこうありました。
その中で歌川国芳の「魚と野菜の合戦」の絵がありますが、その中の左上の方に描いてあるものが「君たちはどう生きるか」のアオサギの中身によく似ているように見えたけど、どうですかね。


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