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金田一耕助、「山」の絵、そして超レトロ映画館での「戦場のメリークリスマス」…高崎線芸術の一日・わし流 芸術の春2023③④⑤…わし流ショボ鉄たび⑦合同

「青春18きっぷ」で高崎線の桶川へ…行くつもりが、西村京太郎を読んでいてつい乗り過ごすという大失態。しかも特快だったので熊谷から戻ってくると、1時間近くのロス。仕方がない、予定の3つのうち1つをあきらめるか…とも思いましたが、何とかスケジュールをこなせそうな計算ができたので、おなじみ桶川はさいたま文学館でやってる「金田一耕助さん、埼玉で事件ですよ」を見に行きました。

画集も持ってる杉本一文「悪さんの魔が来りて笛を吹く」角川文庫版の原画を真近に見て感激。が、画集を見てもそう思うのですが、やっぱしタイトル文字等が入ってこその横溝ワールド。数々のおどろおどろしい角川文庫の展示を見て「これは高校の図書館で借りて初めて読んだ金田一ものだな…(獄門島)」「これはうちのあるな(犬神家の一族)」「悪霊島は箱根に住み込みのアルバイトしてたときに小田原の本屋でハードカバーで買って読んでいたのに、あとで手放しちゃったんだよな…」などと想い出が次々にでてきました。

腹は減っているけどここは1時間先の高崎に急ぎます。着いたとたんに立ち食いそばのたかべんでカレーライス…は売り切れていたので天ぷらそばをかきこみました。

すぐに駅前にある、これもおなじみ高崎タワー美術館へ。「山」の絵画展です。デカデカとした大迫力の屏風の作品が多かったので、意外と展示数は多くなく、その分、早く見終わったので、この日はかえって好都合でした。



そしてこれまたおなじみ…でもないか、3年くらい前の「小さな恋のメロディ」以来だから。とにかく入ってすぐに「ニュー・シネマ・パラダイス」のような映写機がド~ンとおいてある超レトロ映画館、高崎電気館で「戦場のメリークリスマス」4K修復版を鑑賞。40年前はいまいちピンとこなかったところもありましたが、今見りゃボーイズラブ映画の金字塔ですな。序盤で坂本龍一がデヴィッド・ボウイに一目惚れするシーンがちゃんとあるんだもんね。しかし今思うとよくこんなメンバーの映画が実現したなあ、と思います。

帰りはもちろん食料&プハーを買い込んで普通列車グリーン席。指定席のある快速列車がほことんどなくなってしまった今、「18きっぷ」の楽しみはこれがメーンになってしまいました。


この映画も名作です🔻


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