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日本学術会議公開シンポジウム 「新しい国際単位系(SI)重さ、電気、温度、 そして時間の計測と私たちの暮らし」参加記録


「SI単位の定義が変わる」
11月ごろからそういう話題を目にするようになりました。しかし、私自身詳しくは調べていませんでした。そんな中、このシンポジウムを見つけ参加してみることにしました。ほぼ予備知識なしで聴いたのですが、理解が深まる良いイベントだったので記録を公開します。イベントレポというほどでなくメモ書き程度です。

詳細はこちら

単位の歴史

昔の単位の基準になっていたものは以下の2つ。
ー体の部位(フィート:足のサイズ、尺:親指と人差し指を広げたときの長さ)
ー自然物(インチ:麦3粒分の長さ)

単位に必要なもの

ー定義
ー現示・原器
ー複製・校正

今回の改定で何が変わったか?

ー重さ(kg)、電気(A)、温度(K)、 モル(mol)の定義が変わった
ーそれによってSI単位同士の関係が変わった

古いSI単位の定義と関係(Emilio Pisanty [CC BY-SA 4.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], from Wikimedia Commons)

新しいSI単位の定義と関係(Emilio Pisanty [CC BY-SA 4.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], from Wikimedia Commons)


SI単位の定義の変更に伴って4つの物理定数が定められた

ープランク定数
ーアボガドロ数
ーボルツマン定数
ー電気素量

(「定数」とついているのに今まで定数ではなかったんだなぁ)
今回、誤差の部分を丸めて定義値を決めた、ということらしいです。これらを定数とする代わりに、測定に不確かさ(ppbというもの?)が付け替えられる。らしい。(ここあまりよくわかっていません・・・)

改定された4つの定数と4つの物理量の関係

①重さ(kg)
今までの定義:キログラム原器→新しい定義:原子の数と相対論・光量子仮説に基づく定義
原子の数→アボガドロ定数
相対論・光量子仮説→E=mc^2=hν. h:プランク定数

②電気(A)
電気素量
(よくわかっていないのであとで)

③温度(K)
(臼田先生の講演から)
今までの定義:水の三重点→新しい定義:ボルツマン定数を基準(E=kT)
何が問題だった?→水の同位体のせいで“水”の定義が曖昧だった。それが問題になる精度まで必要になった。

④モル(mol)
今までの定義:0.012kgの炭素12の中に存在する原子の数と等しいelementary entries(原子・分子)を含む系の物質量

新しい定義:1mol=6.62214076×10^23(これも定数になった)


大まかな外枠はこんな感じ。あとは個別の例などで、それはまた別にまとめようと思います。(余力があれば)


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