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トレンドラインの引き方(我流)

こんにちはRIKANAです!

引き続き多くのマーケットで乱高下が続いております。

そのような中、「どこが底だ?」「どこが天井だ?」と考えているのではないでしょうか?

私も全く同じ気持ちでマーケット分析を日々行っております。

で、どこが「底」でどこが「天井」というのは、後から分かる話で、現時点で分かるはずのない話ですが、唯一その予測を出来るとすると「テクニカル分析」しかないと思います。

この「テクニカル分析」は人によって全て違うと言って良いほど「千差万別」ではありますが、今回は「私のテクニカル分析」の手法を少しお伝え出来ればと思います。

「テクニカル分析」には前提が3つあります。

① 市場の動きは全ての情報を織り込んでいる。

② 価格の動きはトレンドを形成する。

③ 歴史は繰り返す。

①についての考え方はテクニカル分析の「要」となる考え方です。現時点でも「今後のコロナ問題はこうなる」とか「原油の値段はこうなる」とか「日経平均が、円ドルが〇〇円になる」といったファンダメンタル分析を基とした予測が、各証券会社のアナリストや、ストラテジストや各投資家から山の様に発信されていると思いますが、それらすべての情報が株価等のマーケットプライスに反映され、マーケットの需要と供給になり価格を動かす。ゆえに市場の値動きの研究こそがファンダメンタルの研究にも繋がるという考え方です。

②についてはマーケットの需要と供給のバランスの変化がトレンド(方向性)を生み出すということです。例えば上昇相場で考えると、売り9割、買い1割が売り5割、買い5割になり売り1割、買い9割に変化していくことが上昇相場だということです。下降相場はその逆になります。

③については、同じようなチャートのパターンが過去も、これからの未来も繰り返されると言うことす。チャートの研究をしていくと本当に、期間やセクターも全然違うのに全く同じようなチャートの形を形成するのですから、そこに自然の力を感じてしまいます。

さて、この3つの前提がある中で、どのようなテクニカルチャートを使い、未来の底や天井を予測するのでしょうか?

この予測方法は人によって本当に千差万別で、まさに「アート」の世界です。

私の場合は「トレンドライン」を各指標で引いていき、未来の動きの予測をするのですが、その中でも拘っているのが「角度」についてです。

「トレンド」というのは「方向性」です。しかし上昇や下降の方向性が分かっても、その「進行速度」が分からないと、正しい「エントリーポイント」を見つけ出すのは難しいと思います。

その「進行速度」というのが上昇(もしくは下降)の「角度」を測ることで予測することが出来るのではないかと考えております。

例として日経平均週足のチャートをご覧ください。

日経週足0327

少し怪しげなチャートですが、私がエクセルで自作しているチャートの一つです。

このチャートの期間は2016年5月~2020年3月の3年10か月です。

まず「水色の線」は「18°」の角度を表しており、最も基本的な角度となります。

マーケットが過熱してくると、その角度を切り上げると時があります。

18°の次が36°、54°、72°と18°の倍数がその切り上がる角度となります。

上記チャートの「緑色の線」が「54°」の角度を示しております。

2016年6月に14,864円から始まった日経平均の上昇角度は水色の線である18°の角度で上昇しておりましたが、2017年10月頃に18°線を上にブレイクし54°線の角度に変化していきました。

ポイントを示したチャートです。

日経週足0327②

「赤丸1」で始まり「水色四角1」のライン(18°)で上昇していき、「緑色丸1」で18°ラインを上にブレイクしたため「緑色四角1」の54°ラインに変化したものの、「緑色丸2」で下にブレイクしたため、「水色四角2」の18°下降ラインに変化しました。

「水色四角2」の18°下降ラインは「水色丸2」と「水色丸3」が上下にあり、「水色丸4」の安値を見事に表しております。

その後、嘗ての「水色四角1」の18°上昇ラインがサポートとなり「水色丸5」の価格をサポートし、「水色丸6」では「水色四角2」の18°下降ラインを上にブレイクし、「水色四角1」18°上昇ラインに戻ったものの、「緑色丸3」で下にブレイクし「緑色四角2」の54°下降ラインが始まる訳です。

ここまで見ますと私が以前、何故日経平均の安値目途が16000~17500円と説明したのかがお分かりいただけるのではないかと思います。日経平均の下値目途は〇〇〇〇〇円参照)

また「暴落開始」で申し上げたように「逆三尊」の発生可能性が高かったことを考慮すると「緑色四角1」の54°上昇ラインが「緑色四角2」の54°買下降ラインになることが最も自然に思える訳です。

「同じ角度で上がったものは同じ角度で下がる」というのは長くマーケットを見ているとよく目にする現象ですが、今回はその「緑色四角2」の54°下降線と「水色四角2」の18°下降線が交わる「水色丸7」で一旦目先の底をつくこととなりました。

もちろんこれで日経平均の下げが終了したわけではなく、今後も「緑色四角2」の54°下降線をブレイク出来ない限りこの「緑色四角2」のラインの中での動きになります。

また現在、日経平均は反発局面を迎えておりましが、「水色四角2」の18°下降ラインが強烈なレジスタンスとなり、その上限(21000円付近)を超えることはすぐには考えにくいかと思います。

いずれにしても現在の日経平均週足は「水色四角2」の下降18°ラインと「緑色四角2」の下降54°ラインの中での動きになるということだと思います。

このような分析を、世界各国の株式指数、為替、金利、仮想通貨、商品先物で私は日々行っております。(既に15~6年行ってますので半ば習慣になっております)

そしてこれを、日足、週足、月足を行うことでより「ダマシ」が少ない予測になります。

ご自分でトレードをされている投資家であれば実感しているかと思いますが、「これは間違いない」と思えるセクターとタイミングさえあれば他のセクターの予測を外しても別に問題ありません。

そのため、「どこのセクターのチャートが正しいのか?」を日々探していくのです。

最近違和感を感じるコメントに「日本株は下がっているのに何故為替は円安なのだ?」というコメントがあります。

さてこれは「日本株の動きが正しい」のか「為替の動きが正しい」のかどちらでしょうか?

答えは日本株と為替の日足、週足、月足の中で、最も正しい形のチャートに収斂されていくかと思います。

少しマニアックな説明だったかも知れませんが、少しでも参考になりましたら幸いに存じます。また何かご質問がございましたら、コメントいただければ出来る限りお答えしますし、定期的に「今後の見通し」を聞きたいというのであればまた定期的に投稿したいと思います。

それでは非常に荒れているマーケットですが、皆様の成功をお祈りいたします。

それではまた!



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