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なぜ自信のない人は姿勢が悪いのか

あなたは自分に自信がありますか?

いきなりですが、あなたは自分に自信がありますか?
ある。
と即答できた方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。

ではもう一つ。
あなたは自分が好きですか?
はい。
と即答できたでしょうか。

どちらもYESと答えられなかった方は、姿勢の悪い人です。
そう言ったら信じられますか?
「そんなわけはない!」
そんな声が聞こえてきそうですが、これは本当の事です。
私が今までレッスンしてきた生徒さんの中でも、自分に自信が無い、自分の事を好きになれないという人は100%姿勢の悪い人でした。

博報堂生活総研に「生活定点1992-2020」というものがあります。
その中に
「自力自信(自分自身の力による自信)がありますか?」
という質問があり、1992年から2020年までの2年ごとのデータがグラフになっています。

それを見ると、1992年全体で60%の人が自分に自信があると答えていました。
それが2020年に自信があると答えられた人はなんと43.6%、半数以下になっています。
そして更にびっくりするのは、女性は20代が40.1%とかろうじて40%に乗っているものの、30代から60代までは全て30%台。
年齢が上がるにしたがって数字が下がっていて、60代は33.9%しかありません。
ちなみに女性の1992年のデータは20代が45.3%、30代が52.8%、40代が51.3%、60代は61.2%です。
日本人はこの30年の間に、なぜこんなに自信を失ってしまったのでしょうか。

博報堂生活総研 生活定点1992-2020 No/88

開く怖さ

通常のレッスンでもそうですが、企業研修や新入社員研修などでも、自信のない人から感じることは「開く怖さ」です。
「開く怖さ」とは、自分自身を開示する事への抵抗とでも言ったらいいか、自分をさらけ出すことへの怖さみたいなものをとても感じるのです。

開く怖さを持っている人の特徴は、一番に顔をまっすぐ正面に向けている状態が辛い事。
猫背で背中が丸い人も多いのですが、それよりも首が前に倒れていて顔が若干下を向いているという状態の人がほとんどです。
姿勢を作る時は耳からくるぶしまでが床と一直線になるような形に仕上げていくので、当然首を起こして顔を正面に向けないといけなくなります。
それが一瞬はできても長く続かないのです。

顔が上げられないプラス両手を下に降ろすことができない人もいて、うつむき加減で胸のあたりで手を握りしめている姿を見ると、まるで自分の何かを守っているような印象を受けます。
姿勢が内面とリンクしていることを強く感じる瞬間です。

確かに自分がやってみるとよくわかります。
きちんと姿勢を正し、顔をしっかり上げて正面に向ける時、自分の意識が外側に向いていくような感じがします。
でも背中を丸めてうつむいて自分を抱きしめるような姿勢にすると、一気に意識が内に向いていきます。
でもそれは安心感を感じる感覚でもあって、開く怖さを持っている人がその姿勢に落ち着くのも納得できると思うのです。

自分軸で生きる

以前生徒さんの中で、もっとしっかり顔を上げましょうとお声をかけた時、
「顔を上げていると偉そうな印象を与えてしまう気がする。」
と言われた方がいらっしゃいました。
日本は「控え目」が美徳とされる風潮があるので、どうしても前に出る事や目立つことを避けようとすることが多いのですが、顔を正面に向けるだけでもそういう気持ちになるということに、とても驚いたのを覚えています。

その気持ちはどこから生まれているのか。
他人の目や評価です。

自分に自信を持てない人のほとんどが、他人と自分を比べて、自分はダメだと感じています。
私も自分に自信を持てず、人とばかり比べていた時期があったので、その気持ちはとてもよくわかります。
いまだに気がついたらそういう気持ちを抱いていることもあります。
ただ前と違うのは、自分の人生を生きられるのは自分だけだと知っていることです。
そして自分を幸せにできるのも自分だけだと。

でも今自分に自信を持てずに、これを読んでくださっている方には、
「そんなことはわかっている。」
と言われてしまうかもしれません。
だからそんな方には、
「姿勢を変えることから取り組んでみよう」
と言いたいのです。

開く怖さに立ち向かって、背筋を伸ばして顔を上げて、まず自分の立ち姿に自信を持つ。
そこからのスタートでいいんです。
姿勢は必ずあなたの後押しをしてくれます。

第三者の評価を意識した生き方はしたくない。
自分が納得した生き方をしたい。
イチロー

最後にもうひとつ。
現代はスマホが発達して、四六時中うつむく姿勢をとっている人が多いです。
姿勢を変えると手に入るもののシリーズでもお話しましたが、その姿勢が原因でうつ病を発症する人も多いのです。
ということは。
あなたのその姿勢が自信を無くさせているのかもしれません。

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Belle Posent(ベル・ポーズ)
ウォーキングレッスン・インストラクター育成・研修・講演・セミナー
代表 水野里香
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