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商業出版する方法#32〜著者になりたいんなら、書いて”晒す”を続けていくしかない!

元KADOAKAWAでビジネス・実用書の出版プロデューサー、渡邉です。

商業出版を目指すなら、基本中の基本である「書いて晒す」「人前で公開していく」を繰り返していくしかないんじゃないかなって思います。

時々いるんですよ「編集者を前にするから、とっておきの秘密やスキルを教えるんですけど・・・」って方。

いやいや、それをシェアする相手は「編集者」ではなく、ユーザーであり読者であり、世の中の人たちですよ。
ローンチもしていない、マーケット調査さえなされていない「単なるアイデア段階」のものを、本という商品を作るメーカーの人間(編集者)は信頼しませんって、話です。

ちょっと話は変わりますが、「静岡新聞はマスコミをやめる」という広報が水面下で、密かに話題になりつつあるんですが・・・
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この広報のコピーにもあるように、「かつてマスと呼ばれ一括りにされた大衆はもういない」・・・って、まじ・・それなんですよね。
このコピーは耳が痛いし、私が最近ぽつぽつと思っていたことを、そのまんま言葉にしているので、すごく刺さりました。

すでに一方的に情報を送り続ける方法は、段々と過去のものになっています。最近のテレビ報道がいい例ですね。「煽りすぎて、疲れる」ってやつ。ある意味においては、あれもマス的にはやや崩壊気味な伝達方法になっちゃってるでしょう。SNSの方が早いし、ある意味において正しいところもありますから、テレビや新聞の焦りも感じる。
おまけに、テレビや新聞は、まさに「大衆社会」で豊かになっていった、今の団塊世代向けのメディアなんですから。


でも本だって似たようなところあります。
まず何もかもに「時間がかかる」。情報はスマホで1秒で取れる時代に、半年もかけて1冊の本を労力とコストをかけるアナログな業界・・なかなか無いんんだな〜。
ぶっちゃけ「本が売れなくなっている」というのは、こういうことなんです。
極論をいえば、マスがもうなくなっている。そして完璧に「個」の時代の方が強い証。

そうなると、すごく突き詰めて考えれば、商業出版はもうあんまり意味がないんですよ。だからそれよりも電子とかでバンバン出した方が、あなたのビジネスに役立つ・・・!というのは、すごくよく理解できます。

でもね。
日本人は「紙の本」が大好きで、まだ体系的に整理されてまとまって、記録がきちんと残る「紙の本」への憧れと、尊敬の慣習文化が根強く残っています。
そして、商業本の良いところは、情報が玉石混合であり、ガセも多いネットの社会と比べて、編集者とかプロデューサーとか、校正・校閲という「第三者の目」が入ってはくるから、まだまだ情報に対する純度が高いのです。お金払わせて、ガセ掴ませるのは「詐欺」に他なりませんからね。
だから、商業出版の業界もそう簡単には潰れはしません。


しかし!新人であれ著者であれ、出版社の力を借りて本を出そうモノならやっぱり今の時代は「SNSを先に活用」することだと思います。このnoteだってそうです。noteで先にスキルやノウハウを発信させて、商業本につなげるプロジェクトを立ち上げている。
noteクリエイター支援プログラム


こうやって、「先に晒して、自分で新しい市場を創生する」ことを行うのが、今後商業出版を目指すあなたにとってはとても大事なことだと思います。それでなくても、SNSが無い時代でも、ビジネス書の著者は意外にも「自らのコンテンツを売り抜けるマーケットを先に創設」していたりしたモノです。セミナーとかメルマガとか、講座などでね。

だから、絶対に今後の商業本を目指す上で大事なのは「先にコンテンツを出して世の反応をみる」ことです。
これを何もやらずして、いきなりマスな業界の力を借りようとしても無理です。
残念ながら、マスコミ業界が根本的な力を失い始めているのですから。
 

今日は、あまり一貫性なくダラダラと書き綴ってしまいましたけど、要は何が言いたいかというと、SNSの底力は、既存マスコミを動かすよ、ってことです。無論SNSをやっていない人も世の中にはごまんといるので、その人たちに向けてリーチする目的の商業出版もありでしょう。
しかし、SNSを無視して既存のマスコミ会社だけを頼みにするのはもう危険です。

はっきり言いますけど、売れる本を出したいならSNSを必ずやって、「先に書いて晒して反応をみる」「本当にこのコンテンツを必要としてくれる人がいるのか、それは多いのか少ないのかを見極める」・・・このPDCAを繰り返しながら、読者見込みとのコミュニケーションをはかっていく行動こそが今後の著者には求めれられると思います。



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