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Poem

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#雨

あめのはなし

あめのはなし

あの日
雨の音にかき消された僕の言葉が
もし、君に届いていたとしたら。

いつまでも変わらないこの距離に
変化をもたらすことができたのか。

そんな女々しいことを考えてしまうほど
どうやら僕は弱ってるらしい。

君のせいだとは言えないし
僕のせいだとも思いたくはない。

いっそのことこの天気のせいにしてしまえば。

だけど

0か100にしかならない結果に怯えて
あの雨に感謝までしてしまう僕は

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水無月の終

水無月の終

雨上がり。

さっきまで降っていた雨が嘘みたいな

綺麗な夕焼け空。

ピンクとも紫とも言えない色の雲と空。

そして虹。

青空で見る虹よりも綺麗で、神秘的だと思った。

もわっとした生暖かい空気と

夕暮れの冷たい空気が

6:4くらいの割合で混ざり合って

私の身体に纏わりつく。

息を吸い込めば

まだ残る雨の匂いと

生き生きとした緑の匂いを感じる。

どれだけたくさん息を吸っても

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