防災グッズと一緒に置いておいてほしいもの
新年早々に飛び込んできた災害のニュース。数日前にはだれもが大晦日を過ごし、それぞれがお正月を迎えていたのに。日本にいて地震が起きない場所はないとわかってはいるけどそれがまさか今日だとは思わない。ニュースを見るたびに心が苦しくなります。
被災した方々に心よりお見舞い申し上げます。
私は今回地震の被害はありませんでしたが、海が近い地域なので津波の心配をしました。サイレンが鳴り、防災リュックを持ちながら思っていました。
「このリュックの中身しばらく見直してない」「これで大丈夫なのだろうか」と。でもその時に思っても、もう遅いのだ。
それぞれが災害に備えて備蓄したり、避難経路を確認したり日頃から意識していることがあると思います。
今回のことで改めて自分の意識や家具の配置、防災リュックの中身も見直さないといけないと思いました。
地震ではないですが私が経験したことから、これをぜひ用意しておいた方がいいというものがあります。
そんなの当たり前というものかもしれませんが、参考の一つになればと思うので書きます。
防災リュックと一緒に置いておいてほしいもの。
それは「服の上から羽織る長めの丈の上着」です。それを寝室に置いておいてほしいです。
私は数年前に隣の家が火事になるという経験をしました。
秋に入った10月ごろ。深夜1時を過ぎていた夜中。ビューゴロゴロと聞きなれない音がしていて、風の音なのか?と思い目が覚めていました。外では人の声も聞こえて、私はとっさに「泥棒が近くで話している』と思って動揺していました。いつも朝まで目を覚さない夫がめずらしく目を覚まして、カーテンをチラッとあけました。
「火事だ!!」
見ると隣の家、正確には真隣というより少し離れていたんですが、ボヤとかのレベルではなくて完全に燃えていました。ものすごい炎でした。
「逃げよう!!!」
と言って財布とスマホをカバンにつっこみ、パジャマだったので上着を着ようとしました。
寝室には小さなクローゼットがあったのですがまだ衣替えもしてなくて大きな上着もなく、薄いペラペラの短いジャンパーしかありません。今着ているのは薄いパジャマ。このジャンパーではほぼ隠れません。
でも恥ずかしいなんて言ってもられないので、パジャマの上からジャンパーを羽織りました。
そしてそのまま外に出ると…めっちゃくちゃに寒い。昼は特に平気だったけど、夜はこんなに寒かったのかと思わず「ひぃっっ!!」と声を出した記憶があります。
その予想外のあまりの寒さに震えて、そして呼吸がすごく早くなりました。しかも出ようと思った門が熱くて出られず、真っ暗な中を手探りで塀をよじ登ったり飛び降りたりして逃げました。
私はパニックになって過呼吸になりました。
幸いと言っていいのかわかりませんが、我が家に火事の被害はなく、お隣の家も全焼してしまいましたがケガ人はなし。
でもそのときの経験は忘れられません。
あのとき予想外に寒くておどろいたことがパニックの引き金の一つだったことは間違いありません。
とっさのことで冷静でいられない場合はもちろんありますが、防げる引き金だったと思います。
それ以来、防災グッズとして1年中長めの厚手の上着を寝室に常備しています。
もし夏だとしても薄い寝巻きを着ているかもしれないし、身体を隠す効果もあると思います。
火事でも地震でも水害でも避難する可能性は様々ありますが、着替える余裕があるか上着を他の部屋に取りに行く余裕があるかはわかりません。寝室に必要だと思いました。
いつもの防災バックと一緒に、家族分の上着を寝室にぜひ常備してほしいです。
あと、必要な方はメガネをリュックに入れておきましょう。私はメガネを作るたびに古いメガネを防災リュックに入れることにしています。
目が悪い人間にとってメガネなしで避難したり動くのは本当に命取りです。
毎日枕元に置いているものの、何がどうなるかはわからないので念のため古くてもメガネを入れています。
防災グッズ、備蓄品、家具の位置、見直しましょう。私もやります。
被災された方が少しでも早く穏やかな日常になりますように。
そして防災の見直しもおこないたいと思います。