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体育嫌いのアラフォー、令和の小学生に戦慄し昔の自分を抱きしめる
青春時代、いわゆる学生時代に戻りたいと思ったことはあるだろうか。
キラキラとした日常、学校、恋愛…そんな日々をもう1度。
ちなみに私は戻りたいと思ったことは
まっっったくない!!!←可能ならば2倍くらい大文字にしたいところ
例えばどこの大学に行くとか、就職とか人生の選択の部分でやり直してみたいことはある。
でも、学生時代に戻りたいことはない。
もちろん、私は学生時代も一軍的な人でもないし、何か秀でたものがあるわけでも、キラキラ青春を謳歌したわけでもない。やり直したところで…な部分はあるのだけど、そんなことよりもたった一つの大きな理由がある。それは
もう2度と体育をやりたくないからだ!←3倍文字希望
私は体育が苦手だった。
好きな教科は体育、体育のために学校行ってる、というクラスメイトの気持ち全然わからず。
私にとっては体育など公開処刑の恥さらしの場所だった。
運動音痴の私は、球技も苦手、逆上がりもできない。個人競技ならまだいい。団体競技なら私がいると困るんじゃないかという不安でいたたまれなかった。
アメトーークの「運動神経悪い芸人」なんて胸がキューッとして見られたもんじゃない。芸人さんってすごいよ。絶対に学生時代がフラッシュバックして、やりながら笑い切れてない顔の芸人さんがいつもいる。私にはわかるよ。私にはわかる(2回目)。
親戚で集まったとき、姪っ子がダンス教室に通っているという話になった。
ダンス?
小学生の姪っ子のダンス。最近では授業であるんだっけという話をする。
創作ダンスみたいな?感じだろうか。私の記憶にある創作ダンスは小学校の頃、全員でお好み焼きを表現するという仮装大賞みたいなものだった。
姪っ子のお父さんが「○○(私)ちゃんにダンス見せてあげたら」と姪っ子に言った。すると姪っ子がすくっと立ち上がり、お母さんに「〇〇流して!」と言った。スマホから想像以上に激しい音楽が流れてきた。
すると、姪っ子は一気に曲に合わせて踊りだした。ダンスはお好み焼きなんぞではない。完全に今のダンスだ。
その顔はもはや小学生とは思えなかったし、世界に入って遠くに行っていた。
おばちゃん…あなたのダンスに釘付けで目が丸くなっちゃったよ。
そのあともダンスの披露は続いたのだが、驚いたのはYouTubeで好きなアイドルの曲を流しながらそれに合わせて踊るのだ。
「これは○○ってグループの××」とメンバーを教えられる。
わからん。
昔、自分が学生のとき流行っていたアイドルを「みんな同じ顔で誰が誰だかわからない」と大人が言っていて「そんなばかな、顔が全然違うじゃん」なんて言ってたんだけど、全然誰が誰だかわからない。顔同じ。
そんなことを思い出しながら自分もそっち側に行ったのだと思わず目をつむる。
姪っ子はその好きなメンバーと同じ動きをしている。映像をみて即座に合わせているのだ。
というか、というか!
このレベルのダンスをこの世代、令和の子供たちは普通にやっているということ?
つまり、これが学校でやってるダンス?お好み焼きではなく?(しつこい)
いや、いやいやいやいや。
地獄やん。
自分が学生のとき、こんなことがあったらと思うとゾッとどころの話ではない。
踊り続ける姪っ子の横に、同年代の頃の私を立たせてみる。
天性のセンス、運動神経、リズム感、足の長さまでも、何も持ち合わせていない私が立っている。戸惑っている。キョロキョロしてうる覚えの動きをやってみる。全部逆。
一気に義実家の居間は、私の青春フィルターを通して地獄の体育館へ姿を変えていた。
かっ…かわいそうすぎる。抱きしめてあげたい。
もう、いい!あなたはもう大人だから!ダンスを人前でやることは絶対にない。大恥をかく必要もない。
体育はない!!
あの頃の私をアラフォーの私が抱きしめる光景を浮かべ、また目をつむる。
くっっそ。大丈夫なのか。現代の運動神経悪い子たちは。こんな思いをさせられてるのか?知らないけども。
私ならそのダンスのテストがある日はズル休みするだろう。
現代の子たちにも想いを馳せ、
大人って最高だよなとジンジャーエールを飲む。お酒は飲めない。
そしてテレビでスポーツ観戦をする。観ることは大好きだ。
おわり
いつもありがとうございます!