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【うつ病エッセイ】過去といまと未来と【漫画あり】

「いま」のなにもできていない自分とをくらべる。くらべたくなくてもそうしてしまう。

非生産的な日々と虚無な時間がそうさせている。まぁ暇人なのである。

でもいくら何日も何回もくりかえして考えたとしても、結局は「くらべても仕方ない」という結論にいたる。

だって他人だから。生まれも環境も家族もいわゆる人生ってやつがまったくちがうから。

通ってるレールがちがうんだ。

そんで、他人とくらべるよりこっちがいいと言われてて、いちばんやっかいで、永遠に非生産的虚無時間消費してやってしまうのは「過去の自分」とくらべることだ。

同じレールのうしろをみてしまう。ふりかえっていくらでもみる。そこにうしろむきに体育座りして座り込むいきおいで。

昔、働いていたときのこと、あんなことこんなこと、できていたことを考えて、戻れたら…とか、他の道のレールがあったのかも…なんて思ってしまう。意味ないんだけど。

いまというのは、過去の選択のつみかさねとか、もとの自分は同じだから結局こうなる同じだよとか聞かされるとうんざりするんだ。わかってるってば。

いまこうなってるの、自分のせいだって、そんなにダメ押ししないでよ。

わかってるから悲しくて、どうしようもなくて、立ち止まってるんじゃないか。うしろみちゃうじゃないか。

でもな。
がむしゃらだった昔は、過去のじぶんを見ることもなくて前だけむいていた。しんどくても見てみぬふりをしていた。他人のレールを横目でちらりとみても、自分がおかしいと思っても、なんとか同じような人を見つけてみんながんばってるからって言い聞かせてた。もっと大変な人もいるんだからとか、それこそ他人とくらべてふつうだってマシだって思いたかった。

ま、だから結局選択のつみかさね説あってるじゃんってことだけど。

そんななのに

いまはいやでも自分をみてて、自分しかみてなくて、皮肉だ。

きっと未来のわたしもそうだろう。

そして「未来のわたし」は、「いまのわたし」を「過去のわたし」としてくらべてるんだろう。

未来のあなたはどう?
レールをまた振り返ってるのかな。後悔をしているのかな。

わらってる?ないている?

わらってて、だいじょうぶだよって言ってるといいなと思う。
そのためにせめて前を向いて体育座りしておくよ。
私もあなたをみて、目をあわせたい。

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