やめたいのに、やめられない！ネットワークビジネス④〜恋愛に逃げる〜

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マッチングアプリで出会った彼は、10歳以上歳の離れた経営者だった。マッチングしてすぐに食事へ行った。

人柄は明るくて惹かれたし、プロフィール、出で立ち、話す内容からして成功しているなと思った。1回目の食事でかなり気に入ってもらえた様子。2回目の食事に行った時、ネットワークビジネスをしていることを見透かされた。彼は仕事柄、沢山の人に出会って来たからこそ、勘付いたのだと思う。

私は、ネットワークビジネスをしていると人に知られることを恐れていた。相手がビジネスに悪いイメージを持っていたら、嫌われると思い込んでいたのだ。けれど、その彼は『ネットワークビジネスは難しいけど悪いものではない、自分はやらないけど、説明は聞いたことがあるし、やりたいなら頑張ったらいい』という肯定派だった。

それまで何人かに断られ、多少は傷ついたこともあった私は、ネットワークビジネスは世間的にイメージが悪いという思い込みが強くなり過ぎていたことに気づく。

だから、自分で伝える必要がなく、見透かして受け入れてくれたその彼に今の悩みを打ち明け始める。

人を信じることの怖さ

当時、私はよく自分をこう表現していた。

『生きてて、死んでるみたい』

自分がどうしたらいいのか分からない。決められない。本当に生きてるのか死んでるのか分からないような状態で過ごす日々だった。

彼はそんな私に優しかった。いつも美味しいものをご馳走してくれて、好きなお酒を飲ませてくれて『やりたくないならやらなくていいじゃん。あのビジネスは難しい。元の仕事で頑張って成功するのは？』等、色々アドバイスをくれた。嬉しかった。

それでも、これまで費やした時間や仲間のことを思えば、やはり辞める決断は出来ない。あの環境から外れたら終わりだ。ずっとウジウジしている私でも、彼は私のことが好きだと、付き合おうと言ってくれた。だが、それにも答えが出せない。

本当はすぐに付き合いたい。でも、この考えが染み付いている。

『気分が落ちている時期に彼氏は作らない方がいい。そのレベルの人を引き寄せてしまうから。』

私は気分が落ちている時期だと分かっていたから、答えが出せなかった。それでも、何度も食事に誘ってくれる彼と過ごす時間が長くなっていく。彼といる時だけ、悩んでいることを忘れて、楽しい時間が過ごせる。本音で話せる唯一の人だった。

出会ってしばらく経った時、この人と付き合おうと決心した。あれだけ悩んだ毎日だったから、こんな素敵な人に出会えたんだ！と、悪いことの後には良いことがあるとセミナーで聞いたし、彼のスペックが高かったので、自分の内面のレベルが上がっているから、出会えた人だ！と都合よく捉えられたのだ。

だが、

そのタイミングで彼に年齢詐称していたことを告白される。若く見えたが、実際はもっと年上だった。マッチングアプリでの年齢詐称なんて出来るの？と思ったが、へぇ・・と受け流し、また付き合うのを保留にした。不信感が芽生えたが、もう付き合おうと決めた人。気も合うし、一緒にいたい。

彼は辛い現実を忘れさせてくれる『逃げ場』みたいな存在だった。今離れることは出来ない。

続きます

ネットワークビジネスの話が恋愛の体験談みたいになってきましたが、、辞めるまでの葛藤で重要な件なので綴っていきます。

私のいたネットワークビジネスのグループでは恋愛は御法度みたいな風潮がありました。外部で恋人を作るとビジネスに支障が出るので、ある程度成功してからでないと彼氏は作っちゃダメと言われたこともありました。みんな隠れて付き合ってたと思いますが🤭

※振り返っていて、セミナーに染められているなぁ・・と。今現在は、自分の意思で生きているので、ご心配なさらず！続きも読んでいただけると、当時の苦労が報われます。ここまで読んでいただき、ありがとうございます。