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「名前の由来」上京後はじめての帰省ごはん。

里穂という漢字には、由来がある。
「里に帰れば温かいご飯(穂)がいつでも待っている。」
ごはんに困らない人生になるよう、名付けられた名前らしい。

生活において食事を大切に、優先的にしている事実があるのだから、立派な食いしん坊に育ったんだろう。
調べると「里」「穂」にはさまざまな意味があるけれど、それらにも自然と人生が紐づいてることがおもしろい。

2014年の春、専門学校卒業後に実家から上京。
実家を出た後に一人で生計を立てる大変さを思い知る。
まだ料理もそれほど上手くはなかったけれど、生きていくために節約料理を作って過ごしていた。(笑)
それに、まだ身体作りも初心者だったのでいろいろな制限もしていた。

同年の夏の終わりに、初めての実家帰省。
ただ家族のもとへ帰るだけのことがすごくワクワクしていたのを覚えている。
今思えばそれほど遠くもない東京〜大阪を、大冒険のように感じていたんだろう。

実家では唐揚げ、ナスピーマン、お好み焼き、すき焼きなど、その後恒例の帰省飯となるラインナップが毎日出てきた。お酒とケーキも忘れずに。
生活や身体作り、今後どう生き抜いていくかで日々窮屈になっていた(?)胃袋は、このときに大活躍する。
なぜなら根っからの食いしん坊だから。

10代までは普通に毎日食べていた母の実家飯が、こんなにも美味しかったんだと知る機会になった。

2年目、3年目となれば東京生活や帰省にもなれて、また家族も東京へ遊びにきてくれることも増えたので帰省することへのビッグイベント感は少しずつ落ち着いてきた。
系統は母とまったく違えど料理もしっかり好きになり、帰省したら私が作らせてもらうことの方が多い。
だけど2023年になった今でも「帰省したら食べたい実家飯」は変わらない。


名前(漢字)の由来なんて聞かれることはそうそうなかったけれど、はるか昔に母から聞いたことはしっかり覚えていた。
そして私が食事と人が集まる場所を大切にしたい理由にも、当てられた漢字が繋がっているんだろう。

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