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thinking study

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ふわふわと考えてみたこと
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#思考の言語化

感覚の孤独

感覚の孤独

マスクの着用が強制ではなくなって最初の春。
久々に外気の香りが濃く感じられる。
早く咲いてしまったのか、アベリアと桜の甘くて少し苦い香りと土からわき立つあたたかな陽の香り。
この土臭くてほのかに甘い香りがするのが春の匂いなのだったと思い出す。

ずいぶん前に小学校の先生だったかに
「空気って季節によって匂いが変わりますよね?」
と聞いたら
「独特な感性をしてますね。私には全て同じ香りに思えます。」

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おにぎり考

おにぎり考

ある日、会社のデスクでおにぎりを食べていたら、
「おにぎり、似合ってるね ! 」
と言われた。

褒められたし、とりあえずと思って反射的に
「ありがとうございます。」
と答えたのだけど、

似合う…? おにぎりが….?!?!?!?
瞬間、私の頭の中にはタンクトップに麦わら帽を被った山下清の姿が浮かび、すごく複雑な気分になった。おにぎりが似合うって何なんだ…
どうせならワインが似合うとか、エスプレッ

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停止した未来像から創造する未来は魅力的か

停止した未来像から創造する未来は魅力的か

ロボットが当たり前のように家事や接客をし、街には有機的な造形のメタリックな建築がそびえ立ち、空には車とも飛行機とも似つかないモビリティがびゅんびゅん飛び回る…

「未来」と聞いて思い浮かぶのは、こんなイメージではないでしょうか。
画像検索でも「未来 イメージ」「future world」などで検索して出てくるのはそんな画像ばかり。

夢見た「21世紀」に対する幻想が固定概念として頭にこびりついてい

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はみがき粉のふつうの量とは

はみがき粉のふつうの量とは

休日にたまった家事を片付けるには友達と通話しながらにかぎる。隙あらば休憩を取り、本などを読み始め、一向に終わらないからである。監視、もとい、応援ってだいじ。そんな家事通話内でのお話。

今日も友達(AちゃんとBちゃん)と通話をしながら家事を片付けていたら、歯ブラシを替えるタイミングが分からない、という話になった。話を切り出したのはBちゃんで、歯ブラシが開いてこないから替えどきが分からない、というこ

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