関係性の美学ーリレーショナルアート、そしてパーティ①
リレーショナルアート
90年代後半に生まれたアートの定義で、主に-関係性の美学-と言われる。
作品の形式や定義よりも、作品の制作過程で生じる周囲との関係性に重きをおくという思考であり
その流れの代表、スイス出身のキュレーター[ハンス・ウルリッヒ・オブリスト]の自宅のキッチンを使った[The kicthen Show]を始め、フランス出身のキュレーター[ニコラ・ブリオー]が自身の著書等での活動でリレーショナルアートが多く知られる様になる。
他にもニューヨークの画廊でタイ料理のパッタイを振る舞ったアルゼンチン生まれのタイの芸術家[リクリット・ティラバーニャ]が有名であるが70年代の[コンセプチュアルアート]の影響も多くあったと考えられる。
今ではブリオーらが定義した内容を越えて社会性や掲げた作品や地域密着型プロジェクトにリレーショナルアートという言葉が用いられる
個人的に思う所では[美食倶楽部]を主宰した[北大路魯山人(1883-1959)]は食を中心に様々なアートを表現した点で言うと、ブリオーよりも先にリレーショナルアートを体現していたのではないかと思っている
その辺りは後々触れるとして本題の話へ
私自身、オーガナイズというパーティ制作/企画する立場として感じる事がある
大きく2種類あると思うパーティの意識…
大きく言うと①イベント型②パーティ型
①イベント
行事であり、重要な出来事
②パーティ
(社交的な)ひとくくりの会やグループ
イベントは分かりやすく言うと運動会とかかなぁ
他にもダンスコンテスト的な感じも同じで、1つの目的で来るが、その思いは多種多様である
その反面パーティは趣向が似ている仲間内で行われる事が多く、オーガナイズと言われる主宰等が構成していてDJやコンテンツの緩急を考えた上で1つの潮流を作る活動でもある
似た様に見えても集客数で出番を決めてる現場もあるので…聴いてる客としてはエッ?急に流れ変わった?ってなる事もしばしばあるので…そこいらはイベントのノリと括るとしよう
まぁどちらで開催するとしてもー関係性の美学ーを意識する事で1人1人を繋ぐコンセプトも自然と生まれ、そしてスタイリッシュな空間が生まれる
ーコンセプトがアートを強くするー
その言葉の通り、そこで生まれたコンセプトという1つの筋を通す事で、それがムーブメントになり、カルチャーへ育つと考えている
いや…むしろ、そういった流れの中で大切な要素かもしれない
続く
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