文学フリマ札幌8に初出店いたします

この度、文学フリマに初出店いたします。

出店について

出店名は「郁郁として」です。ブースは「か-29」。
当日は2冊の本を持っていきます。
『遺』(著者:大塚 翔)
『研究的実践を組みなおす:文献を再読する』(著者:田中伸之輔)
どちらも、私たちにとって大事なひとつの本・文献と出会いなおすことを試みた作品です。
入口から奥の奥のほうですが、ぜひお立ち寄りいただけたら嬉しいです。

作品について①:『遺』

著者は、私、大塚です。
『遺(い)』という小冊子の中に、『蒸し返す』というとても短い論考を収録しました。
 ・ページ数:10ページ
 ・大きさ:A5
 ・価格:100円

いま、私たちの身のまわりでは、いまの社会をより良くするために「いま」と「これから」により多くの目を注ぎ、さまざまな実践を新たに生み出すことがとても大切にされているように思えます。
けれども、私はどちらかというと「これまで」、つまり、過去との関わり方により多くの関心があります。とても苦い過去とどう関わっていったらいいのか…。多くの人が交わるようなより広い文脈においても、また、私が今日を生きるくらいのより狭い文脈においても、私たちの多くがこの問いにたくさんの苦労を抱えているように感じるからです。この『遺』もそういう物事の見方にひどく絡みとられています。
とはいえ、今回の論考では、そこまで風呂敷をひろげてはいません。今回私は、私にとって身近な、心理学にあるひとつの本と出会いなおすことを試みました。掘っては埋め、掘っては埋めを重ねたこの本を、いまここでもう一度掘り返したときに少しばかり感じたものがあった。それをことばにしてみました。私のことばに触れてみてもらえたらとてもうれしいです。

1ページ目だけ、試し読みを載せたいと思います。
ぜひ読んでいただき、もし少しでも気になってくれたら、ぜひ当日お気軽に足を運んでください。

作品について②:『研究的実践を組みなおす:文献を再読する』

著者は、田中伸之輔です。
 ・ページ数:36ページ
 ・大きさ:A5
 ・価格:400円

大学院で心理学・認知科学を学び、現在は一般企業で研究開発を行う著者が、「研究とは何か?」を考えたいと思って書いた本です。第1巻では「自分にとって大切な文献を再読する」という研究実践を試みました。
自分の人生の中で再読を繰り返している文献について、その時々の読み方を振り返り、今の自分だったらどう読めるかを考えました。

こちらも、冒頭部分の試し読みを載せたいと思います。
ぜひ読んでいただき、もし少しでも気になってくれたら、ぜひ当日お気軽にブースにいらしてください。

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