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微動。#20230430

 良い方とも悪い方とも言い切れないんだけど、何かしらの目標を持つことで生活が、生き方が、延いては人生が変わるなんてことを少しだけ目の当たりにしている。

 体の細胞が入れ替わるように、知らないうちに街並みが変わっていく。見慣れない店、できたばかりのマンション、前に何が建っていたのか思い出せないことも増えた。 

 したいはずの話を切り出せない。ビジョンの共有ができない。幸せの形とか、目指すゴールとか、一人一人違うってだけの当たり前の話。なのに鉛みたいな重さで纏わり付くような瞬間があるのは何だ。

 どうせ忘れるんだから、どうせ少し変わっても意味なんてあまりないから、どうせ私なんか、日常に潜んで流れている“どうせ”にいくつもいくつも身を任せて、今日も感情に蓋をする。夜が来る度に、独りの時間が来る度に、思い描いた強さと正しさの根拠を失くしてしまいそうになる。

 今月も書きたいことたくさんあったのに、形にならなくて困る。楽しいだけでも辛いだけでもダメならば、何に身を委ねたらいいのだろう。

 月が変わったらまた、新しい何かを探そう。

 当ては無いけれど。

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