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石倉 秀明 / THE FORMAT 〜文章力ゼロでも書ける究極の「型」〜

自分の時間が強制的に奪われてしまうので、昔から電話が大嫌いです。
人見知り&沈黙恐怖症なので、打ち合わせも嫌い&苦手です。
そして上司への報告。というか上司の報告のための待ち時間。これが一番嫌いです。多分積み上げたら人生のうちの1年間くらいは上司に報告するタイミングを伺っている気がする。無駄オブ無駄。
電話、打ち合わせ、上司への報告。これらがテキストベースのやりとりに置き換わったら、どれだけ時間が有効に使えるだろうか。正直なところ、電話も、打ち合わせも、上司への報告も、どれもその大半がメールかチャットで済みそうな内容なわけで。
全部なんとなく「直接話した方が伝わりやすいから」「直接話した方が誠意があるから」「顔と顔を突き合わせた方がいいアイディアが出るから」そんなイメージだけで今でも大切にされている気がする。
そんな当たり前を朗らかにぶっ壊して、テキストベースのコミュニケーションに置き換わった未来を見せてくれたのが本書。

著者はNews αに出演されているMr.リモートワーク石倉秀明氏。取締役を務める会社は100%リモートワーク。社内はほぼテキストベース。説得力が違う。発言の分かりみが深すぎるのでTwitterもnoteもフォローさせてもらっています。

前置きは長くなりましたが、本書ではテキストベースのコミュニケーションに必須な「伝わりやすい文章」を書くためのフォーマットが紹介されています。
最近、一度に多くのメンバーに向けて発信をする機会が増え、今まであまり感じていなかった不安を抱いています。それは、自分のメールやチャットの内容がちゃんと伝わっているのか。
そこらへんを修正するヒントをもらえるのではないかと思い、本書を手に取りました。
実際のところ、書かれている内容や紹介されているフォーマットは非常に基礎的なレベルのことで、5年くらい社会人をやっていれば分かる内容。逆に言うと新社会人の方は絶対に知っておくべきテクニック。
では自分には新しい発見や読んだ価値が無かったかと言うと、とんでもない。

■はじめに、■序章、■第5章
これを読むだけでも、この本を買った価値があると思っています。
「書ける人にだけ訪れる未来」「テキストベースの仕事に切り替えることで生まれる未来」それを示してくれています。
私の所属している会社は、おそらく100%リモートワークにすることができない業種であり企業です。
冒頭にも書いた通り「リアル」に対しての価値を重んじる風潮が強いです。(多分自分もそうなってしまっている)
でも、自分が送るメール、チャットの中身だったり、自分が担当するプロジェクトだったり、そういったところから、少しずつ変えていくことで、弊社なりの少し希望のある未来が見えてくるのかなと。

最後に、石倉さんのnoteの記事でハッとさせられた内容があったので、それもご紹介しようと思います。

「空気を読むな、文章を読め」

どうしても自分の場合、メールやチャットに隠れた「感情」を読み取ろうとしてしまいます。あれ、なんか機嫌悪そうだな。。とか、怒ってる?とか。その結果、返信の文章で必要以上にへりくだってしまったり、本当は聞きたかったことを、今聞くとよくなさそうだからと聞くのを先送りにしたり。。
なので、上に挙げた「空気を読むな、文章を読め」という言葉を見た瞬間にハッとしたわけです。

「書いてないこと、わからないことまで理解しようとしない」姿勢が大切です。

ただそこに書いてある事実だけを読み取ればいいんだと。今までの不安が一気に馬鹿らしくなったし、この記事を読んで以降、そういった余計なストレスから解放してもらえた気がします。

さ、本書で得たテクニックを活用して、また月曜から始まる打ち合わせ(対面)ラッシュを頑張って乗り切ろうと思います!(ん?


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