リモートワークの敵

みなさん、新年あけましておめでとうございます。2023年に入り、10日ほど経過しましたがいかがお過ごしでしょうか。
このキャスター通信での記事も4本目になっていますが、早くも何を書こうか毎回悩んでおり、なんとか広報チームに背中を押されながら書いています。

さて、今日は「リモートワークの敵」について話そうと思います。


現在、リモートワークしている人もいるかと思いますが、リモートワークを続ける上での敵=障害は何だと思いますか。

キャスターでは2014年の創業からリモートワークで会社を運営していますが、その中で感じる最大の敵は「疑心暗鬼」だと思っています。
リモートワークは相手の姿が見えません。相手の表情や態度から何かを感じることができません。つまり、対面で働いている時に比べて「不安」になりやすい環境であることは間違いありません。だからこそ疑心暗鬼に陥りやすく、そして疑心暗鬼になってしまったらとても仕事がやりにくくなってしまいがちです。

例えば、会議をしていて参加者のうち自分だけ知らない情報があったとします。一度くらいはあるかもしれませんが、それが何回か続いたらやはり人は不安になります。
「もしかしたら自分が知らないところで何か話が進んでいるのではないか」と思う場面に出会ったことがある人も少なくないのではないでしょうか。
こういうことが続くと疑心暗鬼になります。そうなると大変です。もし上司が疑心暗鬼になってしまったら、すべてのチャットのチャンネルに自分を入れてくれ、すべての会議の議事録を見せてくれ、すべての会議を録画してくれなどなど、疑い始めたらキリがなくなります。超マイクロマネジメントのはじまりです。

また、違う場面でもありえます。
いつもチャットの最後に「!」をつけてくれる人が何もつけずに文章が終わっている。なんか文章が冷たい気がする。もしかして怒ってるのかな?なにか機嫌を損なうことをしてしまったかな?と心配になってしまったことがある人もいるのではないでしょうか。これも疑心暗鬼です。

一度心配になってしまうと、次からその人とコミュニケーションを取る際に必要以上に気を使うようになってしまいます。一回で伝わるように書かなければ!!と必要以上に考えてしまい、文章を書くのに時間がかかったり、文章がとても長くなってしまって結局言いたいことがわかりにくくなってしまったりします。
こうなってくると悪循環です。

姿が見えない不安から疑心暗鬼というのは簡単に起こります。だからリモートワークをする上で、できるだけ疑心暗鬼に陥らないようにお互いが配慮することが大事だと考えています。


例えば、情報の透明性を高めることもそうです。基本的にチャットはオープンチャンネルで運営するし、会議で話すような内容もできる限りチャットで会話します。それによって周りの人もどんなことが会社で話されているのか知ることができます。またほとんどの会議の議事録は誰でも見れるようになっていたり、自分が関係ない会議に自由に参加することも容認しています。(もちろん扱う情報によってダメな会議や資料もありますが)
会社としてできるだけ情報が見えるようにすることで無駄な疑心暗鬼を起こさないようにするのは大事にしているポイントです。

もうひとつ。これは私が入社してきたメンバーに必ず伝えているのですが「空気を読むな、文章を読め」です。
チャットですと、どうしても相手がどんな気持ちなのか、どんな感情なのかを読み取ることは限界があります。なのにその文章から読み取れない空気や感情を読み取ろうとした結果、上で書いたような疑心暗鬼に陥る例は少なくありません。だからこそ空気を読まないこと、もう少し正確にいうと「書いてないこと、わからないことまで理解しようとしない」姿勢が大切です。
むしろ書いてある文章をそのまま読む、ことこそが変な疑心暗鬼に陥らずにコミュニケーションをするコツと言えるかもしれません。


それ以外にも疑心暗鬼を生む場面は日常に転がっていますが、少なくとも情報が見えないことでの不安、感情が見えないことでの不安からくるものをなくしていかないとリモートワークを続けるのがしんどくなるので、この「敵」を理解し、負けないような仕組みは必要だと考えています。

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