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ケガとブランクとパフォーマンスと

♪恋(いと)しさと せつなさと 心強さと いつも感じている あなたへと向かって♪ 1994年にリリースされた篠原涼子さんのシングルCDで、ダブルミリオンを達成した大ヒット曲です。 そして、スポーツの競技者がいつも感じているのが、ケガとブランクとパフォーマンスだと思います。 このnoteを書いている現在、パリオリンピックが開催されていますが、どこもケガがない状態で出場している選手はいないと思います。 ―そんなに甘い世界ではないからです― 金メダル候補とされていま

    • せめてファンとアスリートの中間の立場から

      地球上の誰かがふと思った 『人間の数が半分になったらいくつの森が焼かれずにすむだろうか……』 漫画「寄生獣」の出だしのことばです。 物語は、宇宙からヘビのような生物が多数飛来し、耳や鼻から人間の脳に侵入します。 脳へ侵入された人間は寄生生物(パラサイト)となり、人間的な感情や思考を失います。そして、頭部を鋭利な刃物などに自由に変形させ、人間を捕食する本能を持つようになります。 主人公(泉新一)は、偶然に脳への侵入をのがれますが、右腕に侵入(寄生)されてしまいます。 この

      • 空手の悪魔との契約(feat.チェンソーマン)

        「空手をやっていると、どれくらいの大ケガをすることがあるんですか?」 職場で向かいのデスクに座っている女子職員に聞かれました。 「……」(何と答えたらよいのだろう) う~ん…適当な答えが見つかりませんでした。 23年ぶりに空手を再開しますと、自分の身体に打撃への免疫力がなくなったことを実感します。 肋骨へのパンチや太ももへのローキックを効かされ、倒され(KOされ)てしまいます。このため、練習から帰るとアイシングでアフターケアをすることが日課になりました。 歩くのも足を引き

        • たった一人のチームスポーツ

          サッカーのJ3リーグのツエーゲン金沢でプレーする二人の選手 背番号6 梶浦勇輝選手 背番号25 小島雅也選手 私の“にわか”スカウト力では、二人とも、もっと上のカテゴリー(J1やJ2)で十分通用する選手だと見立てていました。 しかし、2024シーズンも引き続きJ3のツエーゲン金沢に残留することを選択し、プレーしてくれています。 ところで、サッカーはチームスポーツです。 一人だけ強くて、一人でどれだ

        ケガとブランクとパフォーマンスと

          チェンソーマン(カラテver.)

          『たかが胸を揉むために こんな戦えるのか…?』 漫画「チェンソーマン」(デンジ君)の戦う姿をみて、作中の登場人物(パワーちゃん)が言ったことば デンジ君の戦うスイッチが入る出来事はその時々あるのですが、本心は ・胸を揉みたい ・ベロを入れたキッスがしたい ・(大好きな)マキマさんと旅行がしたい ・モテたい ・たくさんセックスがしたい ということを夢見て、折々に命がけで戦っています。 また私には、そもそもデンジ君の根底には、戦うこと自体が好きだから、チェンソーマンになっ

          チェンソーマン(カラテver.)

          SPY×SUPPORTER(スパイサポーター)

          ※注:サッカーではファンのことをサポーターと呼びます。 歌詞に共感ができて大好きな曲があります! アニメ『スパイファミリー』 OP:ミックスナッツ です。 ♪ 隠し事だらけ 継ぎ接ぎだらけの  Home, you know?  とっておきも出来合いも  残さずに全部食らいながら  普通などない 正解などない  Life, and I know  仮初まみれの日常だけど  ここに僕が居て あなたが居る  この真実だけでもう 胃がもたれてゆく  この一掴みの奇跡を 噛み

          SPY×SUPPORTER(スパイサポーター)

          弱小サッカー部で良かったのです!(後編)

          中学サッカーには、リーグ戦という、クラブチームと部活動のどちらとも参加できる試合なるものがあります。 息子の中学校サッカー部は3部リーグ。(Jリーグで言うとJ3)。 3年生が引退し、彼の年代が上級生となった船出は、試合開始から9人が普通、少ないときは8人でした。 相手チームは、人数を合わせてくれることなどなく、当然11人です。 新1年生が入ってくる(半年以上先)まで11人で試合ができることはありません。 あるとき、数的不利について、彼に聞いてみました。 彼は「もう慣れ

          弱小サッカー部で良かったのです!(後編)

          弱小サッカー部で良かったのです!(中編)

          息子が中学校へ入学し、サッカーを続けるとなると、まず「部活動」or「クラブチーム」を選択することになります。 ちなみに、入学する中学校のサッカー部が強くないことは親子とも知っていました。 彼「サッカー選手になりたいから、クラブチームに入ろうと思う」 私「中学入学して早々、将来の夢があふれているときに申し訳ないんやけど、Jリーガーになれるのはほんの僅かやねん。『フルピッチゲームクラス』に上手な子がたくさんいたやろ。その中でも一人いるかいないかやねん。それに我が家は、クラブチ

          弱小サッカー部で良かったのです!(中編)

          弱小サッカー部で良かったのです!(前編)

          サッカー部とクラブチーム、どちらに入るか? 中学へ入学するに当たり、サッカーをしている子ども、親御さんは悩まれると思います。 私たち親子の場合、サッカー部を選択しました。(大きな声では言えませんが…『弱小』の) でも、「弱小サッカー部で良かったのです!」 息子が3月で中学校を卒業しましたので、ここで一度総括してみようと思います。 中学校サッカー部の話をする前に、息子のそれまでのサッカーの経歴を簡単に紹介します。 小学校2年生のとき、彼から問題発言が飛び出します。

          弱小サッカー部で良かったのです!(前編)

          「変化の反動」-ツエーゲン金沢-

          J3リーグ ツエーゲン金沢が苦労しています。 J2リーグ昇格を目標としているチームが開幕して3戦全敗。 しかも、3得点の12失点と木っ端みじん。 試合を見て私が感じること、SNSでよく目にすることは、 「(昨シーズンと比べて)守備に強度がなくなった」 「守備が緩すぎる」 だから、勝てないという認識です。 昨シーズン、J2リーグで戦っていた選手が多く残留したにもかかわらず、なぜこのような認識に陥るのでしょうか。サポーターではなく、ここでは選手視点で考察したいと思います。

          「変化の反動」-ツエーゲン金沢-