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メイクが苦手になる理由

こんにちは。
世間ではメイクを楽しむ女性も多い反面、苦手意識を持つ方もたくさんいらっしゃいます。
「メイクで印象を変えましょう!」と呼び掛けたところで、苦手な方には響かないどころか、反発も招きかねません。
今回は私がメイクの仕事を通じて感じている、「何故メイクが苦手になるのか」について、お伝えしたいと思います。


理由① やり方がわからない

昔は高校卒業前に、化粧品メーカーの方が学校に来て、メイクを教えてくれるというのがあったそうです。
でも、今はそんな話は聞きませんよね。
氷河期世代の私の高校時代でも、そんな行事はありませんでした。
メイクが苦手、もしくは嫌い、という方の意見として「学生時代は“メイクするな!”と言いつつ、社会に出た瞬間“ノーメイクはマナー違反!”と言われても、やり方がわからない」というのが、多く見られます。
もちろん、ネットで検索すればHow toは見つかりますが、逆に情報が多すぎる上、玉石混淆で何が正しくて、何が自分に合っているのか、判断が難しくなっているのが現状です。

理由② 時間やお金がない

日常的にメイクをするには、その分朝早く起きないと行けない、だとか、男性に比べて女性は化粧品代がかかる、というのも良く聞かれます。
メイクが好きな方は、その時間やお金の使い方に納得して楽しんでいますが、苦手な方には確かに負担に感じるでしょう。
ただ、今は“プチプラ”と呼ばれる低価格帯の化粧品にも良いものがたくさんあるし、ワンステップでいくつもの効果があるもの、短時間できれいに仕上げられる道具なども、身近なドラッグストアーやネットですぐに手に入ります。
これも情報の選別ができれば、きっと解決するはずです。

理由③ 体質的な問題

わかりやすいところで言うと、アトピー性皮膚炎の方やアレルギーのある方などは、お肌に何かをつけると、荒れたりかぶれたりします。
これはもう、無理にメイクをしろとは言えませんね。
メイクというものは、健康を損ねてまでするものではないからです。
花嫁さんだと、普段使っていて問題のないお化粧品をお持ちになることもあります。
お肌に合うものさえ見つかれば、それを使えばよいのですが、低刺激のものならなんでも大丈夫、という訳ではありません。
そういう方に安易に、「メイクした方がいいよ」などのアドバイスはしない方が賢明です。

理由④ 女性性の否定

これはあまり、メイクの講座などで触れることはないと思います。
私がたまたま、心理カウンセリングを学んでいたから、感じていることです。
女性の中には、様々な理由で“女性であること”がトラウマになっている方がいらっしゃいます。
正直、見た目ではあまり、わからないと思います。
例えば、幼少期から「女は損だ」という愚痴を聞かされ続けた方、性犯罪などに起因する方…何にしても、かなりセンシティブな部分で、相当の信頼関係がなければ(信頼関係があっても)、そこに触れることは危険です。
もし、その方が無意識に“メイクは女性がするもの”として“女性性の象徴”のように思っていたら、メイクそのものに拒否感を持つでしょう。
それを乗り越えることで、婚活だけでなく就活も上手くいく可能性はありますが、それができるのはご本人に自覚があって、乗り越える過程で辛い記憶と向き合うなどの覚悟ができている場合だけです。
軽く「メイクはしないんですか?」などの質問をして、過剰に反応した場合などは、深掘りしないことをお勧めします。


それぞれの理由の先には、メイクだけの問題ではない原因があって、もしかしたらそれが、就職や結婚の邪魔をしているかもしれません。
次回以降、その辺りを探っていき、解決法を考えていきましょう。

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