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D-Genes【連載中】

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Bioinfomatics小説『D-Genes』!!もし世界最大シェアを誇る遺伝子事業コングロマリットが、犯罪捜査に使われるSTR配列を収集しだしたら……。
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記事一覧

D-Genes 9 【連載小説】

 コール。コール。コール。  いくらコールしても相手は電話に出ない。これが普段であれば気…

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D-Genes 8 【連載小説】

 最悪だ。俺は思った。  この状態を最悪と言わずしてなんというのだろう。  相手の動きの…

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D-Genes 7 【連載小説】

ヘテロ社の首根っこはアラカワ トウジという議員だった。 「厚労省の元官僚、58歳。古い世代…

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D-Genes 6 【短編小説】

俺たちはまず、自説があっているかの裏どりから行なっていった。 そしてヘテロ社につながる政…

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D-Genes 5 【短編小説】

「なるほど、それこそ、俺たちに罪を着せるってわけね。まてまて。俺たちが裁判とかでSTR配列…

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D-Genes 4 【短編小説】

「馬鹿なんじゃないの、マコト。どっかの政治家の、個人を同定するSTR配列を手に入れる?そん…

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D-Genes 3 【短編小説】

「カル……」 「何?」 「前から思ってたんだが、それはやめた方がいいんじゃないか?」 俺はそう言って、カルの机の上に乗ったマグカップを指した。 「コーヒー?マコトだって飲むじゃん、コーヒーくらい」 「飲むけどな。そうじゃなくて、カフェインのサプリ……」 「サプリ?別に毒物でも薬物でもないんだけど。マコトだってサプリくらい飲むでしょ」 「飲むけどな。いや、だからコーヒーもカフェインのサプリも別に変じゃないが、コーヒーでカフェインのサプリを飲むのはやめた方がいいんじ

D-Genes 2 【短編小説】

「ねえ、マコト」 「なんだ?」 「あのさ、蹴ってもいいか?」 「どういう意味だ?」…

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D-Genes 【短編小説】

ガチャガチャ。 キーボードを叩く音。 ガチャガチャ。 特段大きな音ではないのだけれど、や…

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