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〜運動連鎖〜“kinetic chain”と“kinematic chain”①

今回のテーマは’’運動連鎖”です。 

#運動連鎖とは

理学療法における姿勢・動作の分析に用いられる概念。この概念は2つの考えで構成されている。今回はその一つ、Kinetic chainを紹介する。

#“Kinetic chain“

Kinetic chainはOpen Kinetic chain(以下OKC)とClosed Kinetic chain(以下CKC)の2つで構成されます。
OKCは開放的運動連鎖、CKCは閉鎖的運動連鎖と日本語訳されます。

OKC:末端体節が空中にあり、自由な状態での運動
CKC:末端体節が外部抵抗(床など)と接した状態での運動

ではそれぞれの特徴、メリット・デメリットを紹介しましょう。

#【特徴】

OKC:末端がフリーの状態のため骨盤・肩甲帯の固定性が求められます。
CKC:末端で体重を支持しながらの運動となるため筋の協調性が求められます。

#【メリット】

OKC:刺激したい筋をピンポイントで鍛えることができます。また、受傷初期など負荷量や荷重制限がある場合に、自重がかからないため、低負荷運動が可能です。リハビリ初期で活用されることが多い印象です。
CKC:複数の関節・筋を使いながらの動作となるため課題試行型動作、日常生活動作に近い状態でのトレーニングとしてより機能的な訓練ができるといえます。

#【デメリット】

OKC:ピンポイントで鍛えられるメリットがある反面、スポーツや日常生活に活かしていくには時間がかかります。力の連動性を導くためには不向きといえます。
CKC:全体的な筋力が乏しいと正しいフォームが作れず、効果を期待できないことがあります。
また負荷量はOKCと比べ高いことから受傷初期には避けるべきメニューといえます。

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Q:上記トレーニングはOKC or CKC ??


A:CKC(閉鎖的運動連鎖)ですね!

#まとめ

それぞれのタイプにメリット・デメリットがあります。理学療法を行う上で上記特徴を理解しておくだけでもより良いアプローチができるでしょう。基本的にはOKC→CKCの順番でメニューに取り入れていきますが、その人に合った・目的にあった方法を選択していきましょう。

#最後に

最後までお読み頂きありがとうございます。
皆様の臨床のお役に立てましたら幸いです。
フォロー・いいねお待ちしております。
今後とも是非宜しくお願い致します。

#医療 #理学療法士 #リハビリ #Kinetic chain #臨床








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