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【在宅勤務男の手料理】② 祖母のポテトサラダを再現したい
隠し味はりんご?
幼少の頃に祖母が作ってくれたポテトサラダを再現したい。最近、無性にそう思いました。豚のしょうが焼きの付け合わせにポテトサラダというのが我が実家の定番でした。
豚のしょうが焼きは今もたまに作ります。わりと手軽にできるけど味に個性があるので気に入っています。うまくできた時は本当に美味しいです。失敗した時はたいていしょうがを入れ忘れています。
一方でポテトサラダはジャガイモをやわらかくなるまでゆでるのに時間がかかるので自分では作りませんでした。第一、スーパーのお惣菜売り場に行けばたいていどこでも売っていますし、そっちの方が確実に美味しいです。
そうやって長年スーパーのポテトサラダに満足していたはずが、ある日突然「違う!」と思ったのです。濃い味つけの反面、何か決定的に足りない。隠し味の甘みが足りないのではないかと。
それは小さく切ったりんごではなかったか?ずいぶん昔の舌の記憶からそう仮説を立て、作ってみました。
キューピーマヨネーズに教えを乞う
私にしては珍しくレシピを見て作りました。さすがはキューピーマヨネーズ。サラダのレシピにかけてはまさに絶対王者の風格を感じます。
ですが先に言っておくと、最初なんだからレシピに忠実に作って練習すれば良いものを、自分の感性が先走ってしまったためにところどころ詰めが甘い仕上がりになりました。
まずはばれいしょ(じゃがいもの品種)を鍋で蒸し、もう一つのコンロではゆで卵を作っておいて、その間ににんじん、玉ねぎ、きゅうり、ピーマンを細かく切ってレンジで温めました。
ばれいしょがやわらかくなるまで蒸せたら手で皮をむいてつぶし、ゆで卵も入れてつぶした後、野菜を混ぜて、塩・こしょう・マヨネーズをかけ、さらに隠し味の小さく刻んだりんごと魚肉ソーセージを入れてよくかき混ぜました。
そうして出来上がったのがこれ。彩りはまあ、悪くない感じです。
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さてお味は?
ポテトサラダは奥が深い
お味は……。じゃがいもを感じました。不味くは無いけど、じゃがいも以外の主張が弱いです。…りんごは少量なわりにけっこう主張を感じます。
私の料理の特徴として、総じてやや薄味で、味付けよりも素材の味が強く出ます。これはまあ、好みでそうしています。
ただ今回は、「ポテトサラダ」というより「マッシュポテト」だなと感じました。じゃがいもが主とはいえ他の具材ももう少し多めでも良かったし、レンジの加熱は30秒は短すぎました。もう少しよく加熱した方がにんじんや玉ねぎの甘みが出たと思います。マヨネーズも塩・こしょうももう少し多い方がポテトサラダの感じが出たでしょう。
ですがそれでも、まさにこれは飲食店やスーパーでは絶対出てこない、いかにもな家庭料理の味です。祖母の作ったそれとは違って不調和なりんごの甘酸っぱさ。だけど自分はこれが作りたかったのです。ハムではなく魚肉ソーセージなのもまた個性です。
作りたいように作る。その結果が少しばかり思ったものと違っても、やり方を変えてまたいつでも作れば良いのです。
そしてキューピーは、ポテトサラダは一つの山を登った先に、さらに大きな山がいくつも見えるのだと教えてくれました。