見出し画像

湯治ウィーク「自炊飯をやってみた」その5(完結編)

9月20日~25日までの湯治ウィーク2021・in鳴子温泉が終了しました。

湯治29.6


地元鎌倉に戻ってきてから、余韻にひたりつつも留守中に溜まった仕事や月末の雑務などに追われ、なかなか「完結編」を書けずにいました。

あ、書いたら終わっちゃう・・・
夢から覚めちゃう・・・
という寂しい思いが、向き合うことを後回しにしていたのかもしれません。
(実際先週のことをいつまで・・・というセルフツッコミもありますw)

でも今日で日々の完結編を・・・

毎日思ったことを綴っていたnote記事も、一応完結編として結びます。
駆け抜けた非日常の日々で、気付きや発見がたくさんありました。

この完結編で「日々のつれずれ」を書き残しましたが、
肝心の「料理レシピ」に関わることは別記事でまとめていきますので、それはしばらくお待ちください。

何を作ったのか?
どうやって作ったのか?
という肝心のメインの「仕事(レシピ)」はきちんとカタチに残さなきゃ!ですからね。(誰の参考になるかわかりませんが・・・💦)

さてさて、滞在を終えて・・・

私は21日~25日までの5日間、旅館大沼さんの自炊棟の炊事場をお借りして
地元食材を調達しつつ、毎日料理を実演生配信する・・・という
ぶっつけ本番の挑戦をやりました。

日々のルーティンは・・・

・朝起きてまず温泉に入る(贅沢)

湯治21.9


・余っている食材を中心にその日に何を作るか考える
・毎朝オンライン開催の「パーソナルトレーニング」にZoomで参加する
(これは江ノ島のスタジオから毎日10分の生配信です!)
(こういう「日常」があると全然寂しくありません。感謝です)

かおりん


・歩いて10分のコンビニに散歩
(コーヒーを飲んで足りない食材があったら少し買いだす)
・ブログやnoteを書く
・ギリギリになって準備を始めて11時~インスタライブ配信

湯治6


・片付けをして軽く昼ご飯を食べる
(自分のご飯はこんな感じ。これはインスタントラーメンw)

湯治29.1


・眠くなるのでちょっと昼寝をする
・散歩(立ち寄り湯や隣駅に唯一ある食材やさんまで買い出し)
(調べたらちゃんとしたHPありました!しかも年中無休です!)https://www.ojimaya.com/
・帰宅して夜の部(クローズ開催のお食事会)の準備
・夜の部開催

湯治25.3


・酔っぱらって温泉に入って寝る

以上を毎日繰り返していました。
ヒマですが、それほどヒマでもありません。
「やること」があるって本当に幸せです。

そもそも思いついた事をやってみたい!という単純で漠然とした思いに、ご当主の大沼伸治さん(しんちゃん)が大きな理解と環境を用意してくださり実現しました。

湯治21

現地に行って、現場を見て、やってみるまでは
言い出しっぺの自分自身もどうなることか、全然予想もつきませんでした。

それでもなんとか終えてみて

単純すぎますが、「やればできる」
そして「やったらわかる」という大切な経験がまた一つ増えました。

湯治飯・・・と名付けたものが、どれほどリアルなのか?ニーズがあるのか?全くわかりません。
逆に現実は、ほぼカップ麺とか近くのソバ屋で軽くすませる・・・などなど
わざわざこんなに料理するシーンこそ「ありえない」と承知しています。

それでも、自ら温泉につかってリラックスして、
その土地の名産や、小さな商店でやっと手に入る限られた食材で、
使い慣れないキッチンで、

「ぶっつけ本番の料理を作ってみる」
そして
「初めて出会う人と食卓を囲んで食べてみる」
その2つの大きな実体験が私の血肉となっています。

制限があるから生み出せるものがある
火事場のバカ力みたいに追い込まれたら生み出せるものがある

・・・大袈裟ですがそんな感じです。

マジで帰りたくない・・・

2日目が過ぎたあたりから、この環境が素晴らしすぎて心の底から鎌倉に帰りたくないと思い始めました。
実際夜布団に入ったら、「あと*日いられるか」を考えて少しだけ寝付けない時もありました(5分程ww)

一度経験し始めてみたことで、勝手に「次はこれができる」「今回は無理だけどこれもやってみたい」と欲が出てくるものです。

もしかしたら、帰る期限があるからこそ一層、
思いつくことや欲が出てくるのかもしれません。

色んな出会いとアイデアと・・・

たくさんの出会いを用意してくださって、それに刺激を受けて新しく思いついた事もありました。

その中の大きな出来事を一つだけご紹介します

「食べることの感動は食べる前から始まっている」

そんな発見です。

毎日昼はライブ配信して料理を作ります。
そして、夜はお知り合いだけの少人数で食卓を共にする機会もありました。

その夜の食卓で初めて出会う人たちが
「ライブで見たあの料理がどんな味なのか。食べる前からすごく楽しみだった」
とおっしゃってくれたのです。

そこで気付きました!!!

そうそう、これってデートの約束と同じ!

なかなか会えない彼とでも、次のデートの約束が決まるとそれまではワクワクして待つことができます。(もう忘れかけるほど大昔ですが)

何を着ていこうかな?
どんな髪型にしようかな?

たとえ1カ月先であっても、寂しいよりワクワクがあふれていました。

そうです。
あらかじめイメージすることができればそこから楽しみは始まるのです。

食べることも同じだと気付いたのです。

これをヒントに私は、ランチを予約してくださったお客様に
事前に「当日の料理」の調理動画をお送りすることを決めました。
(そして本日収録しました(^^♪)

見ていただけても、そうでなくても。

コレがあることで「見たら想像が広がる」というひとつのアトラクションが生まれました。

まさに「体験型ランチ」の大きなアイテムです!

すべては「離れてみて気付いた事」です

始めましての人と、ご飯を食べながら、
こんな素敵な会話ができるのも
「温泉」の力だと思うのです。

いつもの自分の場所、テリトリーから抜け出してみたからこその気付きです。

溜まっているものを放出させてくれる力
自然に湧き上がる力
思わず「素」が出てしまう力
受け入れる力

・・・温泉って、すごいと思いませんか?

これぞ100%源泉の持つ不思議なパワーです。
こうなったら土地の物を使った料理と地酒たちも強力な助っ人となります!

奇跡に満ち溢れる体験ができる「湯治宿」
といっても立派な旅館の中にある「湯治設備」です。
女性も安心なキレイでシンプルなしつらえと佇まいです。

湯治29.9

何作ろうかな?と考えて、それなりに変化をつけて楽しく作り続けられたのも、毎朝・毎晩温泉に入って「いらんものを放出する」があったからこそと思っています。

湯治ウィークに感謝。
温泉の恩恵に感謝。
そして、関わってくださったすべての鳴子の人に、大きな感謝です。

レシピ・・・来週までにまとめます。
旅館大沼さんの湯治場のキッチンに、QRコードで張り付けてもらいます(勝手にw)

湯治21.4

湯治・・・というものは人それぞれ、程度も思い入れも違います。
いろんな人がいろんな期待や思いを抱いて利用します。

もしかしたら私の今回の「つれずれ」が、これ以降訪れた人の「束の間の気晴らし」に一役買えたら幸せです。

そんな小さな、おせっかいで、幸せな妄想。

鳴子温泉ありがとう。

レシピ集はしばらくお待ちを!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?