湯治ウィーク2021・「自炊飯をやってみた」その3

毎日が発見の連続で、「準備」や「予想」してきた自分のちっぽけさを感じます。

私が準備と予想していたこと

1週間も滞在するわけですから、それなりに時間があります。
家にいれば、たとえ手抜きでも家事がありますが、それが一切ありません!

ビバ!湯治!たまった仕事を一気に前進させるぜ!
・・・という意気込みで乗り込みました。

「湯治」と言う名の日常からのエスケープは、
「たっぷり時間がある」「邪魔が入らない」「集中できる環境」
などなど・・・なんとも甘い憧れと期待があったのです。

再開するランチの告知方法を考えよう
読みたい本をもっていって片っ端から読もう
溜まったレシピを整理して配信しよう
次の出版企画も考えよう

実に「有り余る時間」を「どうやったら有意義に過ごせるか」がテーマであり、「目いっぱい考える・詰め込む」ことに時間を使おうと算段していました。

ところが・・・

何一つ実行できていません

当然、持ち込んだ本は手付かずのままスーツケースにw
レシピもまとまらず、ランチの告知もままならず、当然次の出版企画なんてその名前のファイルをパソコンに作る事すらできていません。

というか

カラダもアタマも
「今はそれじゃない」って言っているんです。

当然、サボっている(というのかな?)と言われればその通りでありますが自分の魂の声を聞く・・・ってこういうことなのかもしれません。

湯治23.2

魂の声って実は聞き取りづらいんじゃないか?

って気付きました。

もちろん、ある日ある瞬間、雷に打たれたように!とか
死んだご先祖様が枕元に立って・・・とか

ドラマティックなパターンもあるでしょう。

でも、今思うのは
なんとなく思いついたり、大切に感じることって
実はすごく曖昧でうっすらで。

よーーーーく耳を済ませたり、何度も聞き返したり
時には「はじめまして」な人の口を通して聞くことすらあります。

その意味で、私は自分の魂の声を聞き取れているか?というと
残念ながら「バッチリです!」とは言い切れません。

それでも、自分のフィールドにいたら絶対に絶対に感じない何かを
ここに滞在してずーーーっと体感しています。

雷には打たれないけど(というか、昨晩は本当にスゴイ稲妻だった!)

じんわりと、うすーーいティッシュを一枚ずつ重ねていくように。

そうです!
自宅とスタバと鎌倉東急という超ミニミニ日常ワールドで生きていたら
絶対に気づけないこと。
たまに近くの海に足をつけたり、山にハイキング程度じゃ絶対に気づけない何かを今まさに全身で体感しています。

湯治23.3

こんなときだからこそ、離れてみる

ええ、動きづらいご時世です。
それでも、というか・・・それだからこそ「離れてみる」ことの重要さを痛感しています。

自分が知らなかった世界は自分の外に存在しています。

知らなかった人が実は自分が言いたかったこと、目指したかったものをポロリを教えてくれる奇跡があふれています。

結局

本も読まず、
企画書も書かず、
集客のアイデアも実際の集客もできていません。

冷静に自分の事業を考えるとちょっと怖くなります😢

それでも

やっぱり来てよかった
というか、来たくてたまらなかったところに来たら
想像を超える「良かった」があった。
・・・という感覚です。

その魂の声に従えた自分がすでにグッジョブであり、
ここで出会えた人や見ている景色、口にする食材
全てが「待ってたよ」と言ってくれている気がしています。

湯治23.4

ひとことに「湯治」といってもイメージはそれぞれ


ですよね・・・これはこの場所で体験してみないとわからないです。
そして場所によっても色々でしょう。


私も過去、それなりにひとりで色んな所に滞在しているけど
ここ東鳴子温泉のこのスポットは別格です。
日本にこんなところ他にあるのかな?くらいに思っています。

人見知りで場見知りな私が
実に自由に過ごせる。

あまり大きな声じゃ言えないけど
鎌倉から離れてみて良かった!

つまり

「放ったらかしにしてくれる」がここにあります。


素晴らしいです。

一人温泉に浸かりながら夜明けを見ます。

湯治23


そしてその一方で、必要な物や人とのご縁をつないでくれる場所は孤独を感じることはありません。

湯治21.7

当然、暮らしなれた地元鎌倉も素晴らしいところですが、
たまに「逃げ出したい」気持ちになります。

皆が知り合い・・・とも言える世界は、ありがたくもありますが、
時に恐ろしく居心地が悪く感じるものです。
人の目を気にしたり、意図せず身バレするのでヘタなことはできないと自分を戒めることもありますが、

離れてしまえばそんな日常はありません。

今日もこれから湯治飯のインスタライブ発信です。

一人でしゃべりながら一人で調理をして片づける。

密になりたくてもなれないw
それがまたジンワリと楽しい。

湯治生活を満喫しています。

こんなに楽しいならもっともっと長く滞在する予定を組めばよかった・・・と盛大な後悔が始まっています。

ではまた明日!

湯治21.1


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