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モザンビークの教育の闇

今週は中等教育学校の試験です。
6年生(初等教育)、10年生、12年生で州統一の試験があります。
日本と違うのは、入学するための試験ではなく、卒業や次の学年に上がるための試験です。

とにかく今週初めは暑かった。
朝から日本で言うところの猛暑。
11月なのにこの暑さは日本人の体の私にとってしんどかった。

朝6:30から先生が集まり始める。
月曜日はほとんどの先生が6:30過ぎには学校に到着していた。何事も遅れるのに珍しいなと感動していたところ、火曜日からどんどん集まりが悪くなってくる。笑
6:45には、各部屋の試験監督の先生が呼ばれるが、これがまた遅れてくる先生がいたりとなかなかスムーズではない。

午前の試験開始は7:30!
午前は10年生、午後は12年生。
学年末の成績によって、全教科受けれる生徒と、そうでない生徒がいる。
意外と生徒も遅刻が少ない。かなり少ない。
1クラスに30人まで生徒が入る。
それでも10年生は教室が足りないので、体育館を4分割したりして試験会場を補っている状況。
試験監督は2人の先生で担当する。
解答用紙等は全てサインをする厳重さ。

先々週から首都に2回行ったり、連日続く暑さのせいか体調が最悪だった週初め。
なんとか頑張って学校に行って監督をしていた水曜日、受け入れ難いことが起こった。

ある先生と監督していると、教科の先生が質問を受け付けるために回ってきた、
そして帰り際に、一人の生徒の机に紙を置くのである。
そう、カンニングペーパーです。
まさか先生がカンニングペーパー持ってくるとは。

必死に写す生徒。
その紙は次々と他の生徒のもとに渡る。
もう監督のしようがありません。
一緒にいた先生は止める訳でもなく、暗黙の了解状態。
この時点で教室を出ていきたくなりました。

次の時間もまた、教科の先生がカンニングペーパーを持ってきて、もう一人の監督の先生に渡しました。
その先生は、写した?もういい?と確認し、そのカンニングペーパーを次々と生徒に見せていきます。

そして今日、最初の時間一緒に監督をする先生には、すごく嫌そうな顔をされました。
その先生、試験中は、なんと生徒が下書き用のペーパーを交換するのを手伝う始末。
私が監督している視線の先を遮るように話しかけにくるのです。これにはびっくり。

今日の2時間目も、強面の先生と一緒に監督に入ったが、教科の先生が来たタイミングで、この部屋には2人しか居れないんだよという謎の理由で私は部屋から出され、その間に生徒に解答を与えていました。

残念ながらここに書いたことは全て事実です。
生徒同士で、先生の目を盗んでカンニングするのは以前にも書いていましたが、まさか試験で先生が加担しているとは思わなかった。笑
水曜日の時点ではもう少し様子を見ようと思ったが、今日確信しました。
本当にアホらしくなって、だったら試験なんてやめてしまえと思った。
もしくは入学するための試験にして、勉強しないなら入学できないことにすれば良いのにと。
ただでさえ勉強する習慣がないのに、試験の時にカンニングペーパーを先生が与えるなんて、勉強する必要がない笑
それを必死に書き写す生徒をみて、
ああ、この子たちもそういうことをする大人になっていくのだなと思った。
残念で仕方ない。

試験で先生がカンニングペーパーを与えるようなこの国に試験合格率UPのためのボランティアは必要ありません。カンニングペーパー渡せば良いじゃん。
どんなによく教えても頑張っている子が損をします。

今日決めたことは、もう試験の監督には入らないこと。
自分の署名のもとに行われている汚い事実を認めたくありません。

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