人面怪人ゴジラ〜発達障害のAちゃんと私の話〜

人面怪人ゴジラ〜発達障害のAちゃんと私の話〜


「人面怪人ゴジラ〜!」


そう言った瞬間に私の右手が石段から離れ...
気付くと地面が顔の横にあった。
発達障害を持つAちゃんから逃れる為に石段を何故かロッククライミングの様に下りていた私。(何故真横の階段を使わなかったのかは謎である)


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彼女は今で言う発達障害を持っている女の子だった。
小学校2年生の私は最初は普通に仲良くしていたものの、約束をしていないのに家に来たり、他の子と遊んだりすると怒ってくる彼女に、段々とわずらわしいなと思う事が増えていった。
そしてだんだん周りに流されていき、私も彼女を避ける様になっていった。

そんなある日、その事故は起きた。
学校の帰りにAちゃんから逃れる為に逃げて石段から落ちたのだ。
幸い膝から流血しただけで終わったのだが、かなり痛くて(そりゃそうだ)暫く苦しんでいた事を覚えている。(何なら履いていた白黒のチェック柄のキュロットの事までも)

そこでAちゃんが追いかけてきて「大丈夫?」と言った。

私「うん、大丈夫」

Aちゃん「ハンカチ濡らしてきてあげるね」

そう言ってわざわざ学校まで戻ってハンカチを濡らし、持ってきてくれたのだ。

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無言でハンカチを受け取る私。

ハンカチで膝を押さえる。


それと同時に

「私、なにやってるんだろう・・・」


そんな想いが込み上げてきたのである。

当時、多分かなりいじめられていたAちゃん。

それなのにこんなに優しいAちゃん。


皆さんは出来るでしょうか?
自分の事を避けていた人が目の前で流血していて
手を差し伸べる事を...
しかも小学生で。

普通ならザマーミロ!だと思う。

でもそれをしなかったAちゃんから学んだ事は大きかった。

30年近く経っても覚えているという事は、自分にとってかなり衝撃的だったからだと思う。

そこからやはり
「今後周りに流されて誰かを嫌ったりする事はやめよう」
と思った。

Aちゃんは相変わらずわずらわしいなと思う事はあったけど、逃げる事とかはしなくなった。
彼女にも意思があって生きているから、尊重すべきだと思ったからだ。


その後私はバスケットクラブに入りクラスも離れた為、自ずとAちゃんとは距離が出来た。
中学は養護学校に入ったと聞いたけど、今は元気にしているのかな。


そんなAちゃんとの話。

これを何故ここに書いたかと言うと、私の人格形成においての1つのターニングポイントだったと思うからだ。

誰にでも心があって、例えそれを上手く表現出来なかったとしてもそれを想像してみる事。
表面に見えているものなんてサイコロの1角にしか過ぎないという事。

心理学の中でも勉強を進めると様々な自分と出会う。

出会いたくない自分とも沢山出会う。

もうそれは苦しくて苦しくて...

泣いちゃうくらい。笑


ただ、そんな自分ときちんと向き合う事で達成される事や理解できる事は大きくて、私はより良く生きていく上でとても大切な事だと考えている。


1人で難しかったら誰かと手を取ればよくて(実際私も何度も手を取ってきてもらいました)
今度は私がそんなサポートを出来たらと思うのです。

あなたは1人じゃないし、
世界は思ってるより優しいから。


今日の一言
自分の心と行動が一致していない時が
1番苦しい。
だからまずは自分の心に聞いてみる
「自分にとって何が1番大切?」


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