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美意識が導くビジネス成功の鍵:広報PRで輝く無意識の力

皆様、ごきげんよう♡
PRプロデューサーのRiEです。

私自身もビジネスをしていますし、ビジネスをされている方の広報担当者としてのサポートもさせていただいているので、常々感じていることですが、ビジネスの世界で最も強力な武器の一つは、実は無意識の中に存在する「美意識」だと思っています。

「美意識」は私がPRプロデューサーとして、いえ、私の人生の大きなテーマでもあります。

これは単にデザインや見た目に限らず、人々が潜在的に感じ取る「心地よさ」や「共感」を生み出す力のことを指します。この力を巧みに取り入れることで、広報PR戦略は一段と輝きを増し、ビジネスを成功へと導くことができます。

今回はそんな「美意識」についての記事です。

無意識に存在する美意識の魔法とは?

皆さんも何気なくカフェに足を運びませんか?
お気に入りのカフェはありますか?

おしゃれなインテリアに、美味しそうなコーヒーの香り。
そして、柔らかな音楽が心をほぐす。すべてが整った空間には、なぜか心地よさが漂っている・・・そんな感覚に包まれたことはないでしょうか。

「どうしてこの場所はこんなに落ち着くのだろう?」と思った場所で、お店の方に尋ねる機会がありました。
オーナーの方はこうおっしゃいました。
「特に意識しているわけではないですが、私が好きなものを集めただけです」と。

しかし、その無意識に選ばれたものたちが、訪れる人々の心に共感と安らぎを生んでいたのです。そこには、オーナーが無意識に持つ「美意識」が見事に反映されていたのです。

このように、「美意識」が少なからずブランド力に関わっていることが分かります。

いくつかの事例をご紹介させてただきますね。

美意識が生むブランド力:実際の事例から知る

1. スティーブ・ジョブズとAppleのiPhoneデザイン

最近、最新のiPhoneシリーズが発売されたばかりですが、Appleの創始者の一人、スティーブ・ジョブズ氏は、iPhoneのデザインにおいて美意識を徹底的に追求しました。

初代iPhoneが開発されていた際、ジョブズ氏はガラスのディスプレイに強いこだわりを持ちました。当初、技術的な制約やコストの問題からプラスチックの画面が検討されていましたが、彼は美しさとユーザー体験を優先し、より高価で強度のあるガラス素材を選択しました。

この選択は、iPhoneの美しさと高級感を保つだけでなく、画面の滑らかさや質感がユーザー体験を向上させ、結果的にスマートフォン市場におけるAppleの地位を確立しました。

美意識に基づく判断が、競合との差別化とユーザーからの圧倒的な支持を生んだ成功事例です。


2. スターバックスの店舗デザインとブランド戦略

スターバックスは、コーヒーの品質だけでなく、美しい店舗デザインと心地よい空間作りにこだわりを持って事業展開を行ってきました。

1990年代、スターバックスは急速に店舗数を増やしていく中で、単に「コーヒーを提供する場所」ではなく、「人々が集い、くつろぐための心地よい空間」を提供することを重視しました。

例えば、カフェの照明、家具、BGM、店舗のレイアウトなど、細部に至るまでの美意識が統一され、独自のブランド体験を生み出しています。この美意識を判断基準にした空間作りは、スターバックスを単なるコーヒーショップから、顧客が「体験したいブランド」へと成長させることに成功しました。

そして、グローバルブランドに成長する中で、スターバックスは柔軟に各国の文化や消費者の美意識に対する理解を反映し店舗展開を行なっています。

アメリカと日本の店舗では、
・店舗デザインと内装
・メニューと商品ラインナップ
・地域限定の取り組み
・サービススタイル
といった点でも違いがあります。

こちらはまた別の記事でご紹介させていただきますね。


3.イケア(IKEA)の製品デザインと顧客体験

イケアは、北欧のシンプルで機能的、かつ美しいデザインを手頃な価格で提供することをポリシーとしています。

ビジネスモデルの中心には、美意識と機能性を兼ね備えた製品があり、それが成功の鍵となっています。

例えば、イケアの家具は全て自分で組み立てることを前提としていますが、その組み立て工程においても美意識が考慮されています。

製品のデザインだけでなく、組み立てのしやすさや説明書のデザインに至るまで、顧客が「使う」だけでなく「作る」楽しさを感じられるように工夫されています。

イケアは全世界で成功を収め、生活者に「機能的で美しいデザイン」という価値を提供し続けています。


4. ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)のラグジュアリーブランド戦略

ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)は、製品の美しさと品質を最重要視するブランドの一つです。

特にデザインの一貫性や、顧客に与える体験価値の美意識に徹底的にこだわることが、長年の成功を支えてきました。

1854年、ルイ・ヴィトンはフランス・パリで自身の名前を冠した旅行鞄の専門店を開業しました。当時、蒸気船や鉄道の発達により、旅行の需要が急増していました。ルイ・ヴィトンは、革新的で機能的かつ美しいトランクを開発し、その耐久性とデザイン性が評判を呼びます。彼が目指したのは、「高品質で機能的かつ美しいトランク」。そこで、従来のドーム型トランクとは異なり、積み重ねやすいフラットな蓋を採用した「キャンバストランク」を発表しました。このデザインは、トランクの耐久性を高めただけでなく、シンプルで美しいシルエットを実現し、瞬く間に成功を収めました。

ルイ・ヴィトンは「アート・オブ・トラベル(Art of Travel)」というコンセプトを掲げ、旅そのものを一つの美学として捉えました。ルイ・ヴィトンが成功した理由の一つは、美意識と機能性を見事に融合させたことです。

ルイ・ヴィトンは、時代を超えて変わらぬ美意識を持ち続けています。伝統的なモノグラムの美しさはもちろんのこと、新しいデザインや素材を取り入れることで、常に現代の美意識にも対応しています。

また、店舗の内装やスタッフの対応に至るまで、ブランドが持つ美意識を徹底的に反映させ、顧客に一貫したラグジュアリー体験を提供しています。この美意識に基づく判断は、ブランドの強力なアイデンティティを構築しました。

このように、ルイ・ヴィトンは美意識を単なる装飾としてではなく、ブランドの核となる価値として捉え、それを守り育てることで、世界的なラグジュアリーブランドとしての地位を確立したのです。
伝統と革新、機能性と美しさを絶妙に融合させたブランド戦略が、ルイ・ヴィトンの成功を支え続けています。


これらの事例は、ビジネスにおいて美意識が単なる「装飾」ではなく、ブランドの核となる重要な判断基準であることを示しています。

美意識を正しく活用することで、顧客に感動を与え、競争力のある強力なブランドを築くことができます。


次回の記事では、「美意識」を重要視している著名人や、「美意識」を磨くためにどんなことができるのかについて、私が取り組んでいることを紹介させていただきますね。




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