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コロナ離婚というけれど.. #016

巷では最近、コロナ離婚というものが話題になっているらしい。

在宅ワークや外出自粛によって、お互いに家に居る時間が増え、喧嘩が耐えなくなり離婚を考える家庭が増えているという。

パートナーを殺めてしまうという悲惨な事件まで起きている始末。

ここで、私が言いたいのは

『一度、今ある環境の有難さを認識て欲しい』ということ。

今回の事態で、一緒に居たくても居れない家庭だってある。

仕事が無くなり収入も無くなり、明日、住み慣れた場所がなくなる家庭だってあるかもしれない。

今、家があり、食べるものもあり、家族がいる。

それがどんなに貴重な事なのかもう一度、認識して欲しい。

私は、幼少期の頃からボランティアに興味があり、長い休みがあれば、よく老人ホームや障害者施設に行っていました。

おそらく当時は、探求心が強く、人に興味があったのでしょう。

ある夏の日、障害者施設に訪れた際、施設のスタッフの方から質問されました。

『普通ってなんだと思う?』

この言葉、今までもずっと心に残っています。

当時私は小学3年、この質問に答える事が出来ませんでした。

「普通って、普通じゃないんだよ」

「どういうこと?」

「それはこれから考えていくといいよ」

それから、私は "普通" という言葉がトラウマになり使うことが出来ませんでした。

私が当時、毎年ボランティアに行っていた障害者施設は、重度のダウン症や生まれつき体の形が正常ではない人がいました。

彼らの中には身体が弱い人もいて、去年までは居たのに、翌年には居なくなっていた人もいました。

あれから、ことあるごとに"普通" という言葉を考え過ごし、色々な経験を経て、

だんだんと、その答えが分かってきたような気がします。

今思う私の答えはこう、

『今ある環境を大切にすること』

私の当たり前は、誰かにとっては当たり前ではない。

今ある環境は当たり前ではない。

今、誰かが側にいることは当たり前ではない。

全ては「普通は、普通じゃない。」

もし、大切な人がいるのなら、側にいるだけでも幸せなこと。

今、暮らせる家があるだけで、ありがたいこと。

温かいご飯があるだけでありがたいこと。

そのことをもう一度、考えて欲しい。

離れていても、心が寄り添い合っていればそれだけでも幸せなこと。

一緒にいる時間が増え、喧嘩が増えたとしても、側にいるだけでも幸せなこと。

1人は1倍だけど、2人は2倍になる。

どんな環境にあったとしても、誰かが側にいることで乗り越えていく力も強くなるんだと、私は思う。

命は儚く尊いものなのだから。

皆様に素敵な出逢いがありますように。

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